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【本】レビュー『西の魔女が死んだ』
『西の魔女が死んだ』梨木香歩 新潮文庫
平成13年発刊の小説ですが、250万部以上の人に読まれている永遠のベストセラー、名作。
ある人は主人公まいの成長の様子が素敵だといい、ある人は、主人公まいに注がれるおばあちゃんの深い愛情に涙したといいます。
大人もそうですし、子供もそうですが、人は皆少なからずの不安を持って生きています。自信を持てないで生きている人もたくさんいます。
主人公のまいはクラスのグループに溶け込めず、学校に行けなくなり、西の地方に住んでいる母方のおばあちゃんの所にしばらく住まわせてもらう中で、魔女修業という事で多くの事を学びます。
その後、おばあちゃんの所を離れ、お父さんお母さんと再び一緒に暮らしますが、2年後に西の魔女=おばあちゃんが死んでしまいます。
現代は人工的なよくわからない物がたくさんあふれ、それは少しずつ人間をゆがめ、社会全体をゆがめてきたように思います。主人公まいは自然の中での規則正しい生活で生物としてのリズムが目覚め、体と心のがしっかりとしてくると同時に、魔女修業で本来の人らしい人になっていきます。
P70「魔女の力を持つためには精神力が必要です。正しい方向をきちんとキャッチするアンテナをしっかりと立てて、身体と心がそれをしっかり受け止めるっていう感じですね。心に入り込んでくる暗い悪魔を防ぐためにも、いちばん大切なのは、意志の力。自分で決めたことをやり遂げる力です。」
生活の中でも仕事の中でも、良い形を作っていくためにも問題を解決するためにも意志の力が大切です。
P112「(昨日まで生きていたにわとりが獣に殺されて)まいは今日はだいぶ動揺していましてからね。そんなことは気にしない事です。無視するんです。そういう一見不思議な体験を後生大事にすると、次から次へそういうものに振り回されることになりますよ。けれども不必要に怖がることはありません。ただこうべを高く挙げて。無視するんです。上等の魔女からは外からの刺激には決して動揺しません。」
とても嫌な出来事が起きても、無視して、プラス思考で、こうべを高くあげていましょう。
P136「(にわとりを殺したのはゲンジさんの犬だと思い込み心が黒くなったまいに対して)魔女は直観を大事にしなければなりません。でも、その直観に取りつかれてはなりません。そうなると、それはもう、激しい思い込み、妄想となって、その人自身を支配してしまうのです。直観は直観として、心のどこかにしまっておきなさい。そのうち、それが真実あるかどうか分かるときがくるでしょう。大事なことは今更究明しても取り返しようも事実ではなくて、いま、現在のまいの心が、疑惑とか憎悪とかいったもので支配されつつあるということなのです。」
思い込み、疑惑と憎悪に心が支配されないように気をつけることが、幸せになっていくことの第一歩です。
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内田
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2026年3月28日
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本
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【本】レビュー『働く君に贈る 25の言葉』
『働く君に贈る 25の言葉』佐々木常夫 WAVE出版
特に若手の方にとって、社会で働き始めることは不安もあるはずです。そのような時に、他者を思いやる優しさの大切さを語る佐々木常夫さんの言葉は心に響きます。
advice01 強くなければ仕事はできない。優しくなければ幸せになれない。
優しさを貫くのは、簡単な事ではありません。口先だけの優しさは、かえって人を傷つける結果となります。相手と真剣に向き合わなければなりません。これは骨の折れることです。弱い人を守ることによって、強い人から攻撃を受けることがあるかもしれません。ときには、優しさを捨てて、誰かを切り捨てたほうが楽になれることもあるかもしれません。それでも、優しい心を失わないでほしい。なぜなら、それが、幸せになる唯一の方法なのですから。
advice11 「思い込み」は、君を間違った場所へ連れていく
仕事に取りかかる前に考える、そのときに、気を付けなければならない落とし穴があります。それは「思い込み」です。どんなにしっかりした計画を立てても、それが思い込みに基づいたものであれば、その仕事は台無しになってしまいます。特に気を付けなければいけないのは、「こうに違いない」とか「当たり前だ」と思ったときです。このように直感的に確認したときこそ思い込みの可能性が高く、作業が途中まで進んだときに、もう一度相手に確認するのがいいでしょう。
advice12 事の軽重を知る。それが、タイムマネジメントの本質だ。
(入社したばかりはすべてに全力で取り組む必要はありますが)重要度の低いものは拙速でもいいから早く終わらせ、雑務はポイントさえ押さえておけば完成度は低くて構わないのです。その代わり、重要な仕事には全力を注がなければなりません。私たちに与えられた時間は有限です。体力や集中力にも限りがあります。だから、いい仕事をしようと思ったら、「最小投資」で「最大効果」を求めなければなりません。タイムマネジメントは、時間を管理する事ではありません。何が重要な仕事なのかを考える、仕事を管理することです。
advice16 せっかく失敗したんだ、生かさなきゃ損だよ。
失敗した時は、まず何よりも誠心誠意、謝罪する以外ありません。ただ、落ち込んでばかりいても仕方ない。前向きにとらえなさい。あらゆる失敗には、成長のタネが隠されています。クレームを指摘されたことを感謝したほうがいい。なぜなら、多くの人はなかなか怒ったりしないからです。怒る事はエネルギーを消耗します。それに、後味だって悪い。またクレームはむしろチャンスと捉えたほうがいい。相手の人との人間的な距離を縮める絶好のチャンスなのです。ここで誠意を込めた対応ができれば、相手の方との信頼関係を一気に気づくことができます。
advice24 運命を引き受けなさい。それが、生きるということです。
失敗困難から逃げることなく、その一つひとつを乗り越える。その積み重ねが、何があってもそれを引き受けようとする覚悟を育ててくれて、人生を生き抜いていくには、その覚悟こそが大切です。私たちは、誰しも運命を背負っています。親や兄弟を運ぶことはできませんし、能力や容姿も天から授かるものです。どの時代を生きるかを選ぶこともできません。これらはすべて、所与の条件として私たちに与えられるものです。それらを引き受けて、生きていくほかないのです。受け入れる運命のなかで、改善するための努力をすることはできます。よい習慣を身に付ければ、才能を超えることはできます。
advice25 人を愛しなさい。それが、自分を大切にすることです。
人は誰しも、いいところもあれば、悪いところもあります。だから、常に、その人のよいところに着目することです。これを習慣にしてしまうのです。人を好きになるということは、人を嫌いになることに比べて、ずっと幸せを感じるものです。なぜなら、誰かを好きになると、その人も君のことを好きになってくれるからです。そして、誰かに好意をもってもらえると、君はもっと自分のことを好きになれます。自分のことが好きになれたときにはじめて、人は幸せを感じることができるのです。仕事に結果をもたらすのは、能力というよりも熱意です。そして、熱意を生み出すのは、一緒に働く人たちとの間の信頼関係であり、「その人たちのことが好きだ」と気持ちなのです。
仕事をする上では強さが必要です。
困難な仕事を成し遂げる「粘り強さ」、失敗しても叩かれても立ち上がる「芯の強さ」、ときには自説を押し通す「気の強さ」も必要でしょう。しかし、強さだけでは幸せになることはできません。強さの根底に優しさがなければ、幸せになることができないのです。
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内田
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2026年3月21日
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本
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【本】レビュー『成功のコンセプト』
『成功のコンセプト』三木谷浩史 幻冬舎
楽天グループ代表-三木谷さんによる(平成21年のものですが)著書です。
〇第1のコンセプト:常に改善、常に前進
太陽が何千回地平線から昇ろうと太陽の事を古いという人がいないように、「改善」という言葉は人間がビジネスをしていく限り永遠に使い続けられるはずだ。人間が創り出すモノはどんなものであれ、改善の余地があるからだ。そして日々改善を続ける限り、人は日々前進することができる。これを延々と繰り返してきたのが、僕たちの未来に対するアプローチだ。スタートはゆっくりでいい。けれど改善を続けていけば、必ず世の中に認知されるようになる。そして認知されるにしたがって成長のスピードは加速していく。改善の蓄積があるから、クオリティはきわめて高いものになっている。
1.01の「365乗」はいくつになるか計算してみるといい。1日1%のわずかな改善であっても、1年続ければ元の37倍以上になるのだ。
日々の改善は、つまり足元を見つめることなのだ。世の中がどんどん変わるということは、スキーでの予測なコブやアイスバーンが次々に出てくることだ。その一つ一つを上手に乗り越えていなければならない。自分がどこへ向かうべきかを考えながら、日々改善を続けていく。世界が大きく変わろうとしている時代、人間の価値観そのものが変わっていく時代だからこそ、そのバランス感覚の重要性より高くなると思っている。そして少しでも進んでいく、一段ずつでも上っていくためには、いつも自己を否定する勇気を持たなければならない。人は自己愛というものがある。その自己愛こそが、判断を誤らせることを常に意識していなければならない。自分の仕事について愛情や慣れがあるからそのまま続けたいと思っているだけで、どんなことにもよいいい方法はいつも必ずあるのだ。
〇第2のコンセプト:Professinalismの徹底
お金を稼いでいるかどうかよりもそれにどれだけ心血を注ぎこんでいるかでプロフェッショナルかどうかが決まると僕は思っている。それはビジネスで成功するための秘密であり、そしてまた仕事を楽しみに変えるための秘訣でもある。極論、ビジネスで成功するかの鍵は、結局のところ、仕事を人生最大の遊びにできるかかだ。人間は遊んでいる時、最大の想像力を発揮する動物なのだ。
僕たちの眼の前には、いつも登るべき山があった。それも、自分たちの能力では登り切るのが不可能に思える山が。リーダーの役割はそういう山をいつも見つけることだと思う。「あんな山、登れないですよ」誰かが弱音を吐く。「大丈夫だよ、俺たちなら登れる」そう言って、一緒に山を登るのだ。そして登り切った瞬間には、次なる高い頂を指さして「今度はあの山を目指そう」と宣言する。たとえ近所の名もない山から登り始めても、絶対に立ち止まらずにこれを続けていけば、いつかきっと世界最高峰を目指せるようになる。不可能に見えた山を登り切った喜びと自信が、会社の文化になる。
〇第3のコンセプト:仮設⇒実行⇒検証⇒仕組化
ビジネスは試験と違って、問題に対する正解は用意されていない。問題が生じる。その解決法を考える。その解決法が正しいか間違っているかは、実際にそれを適用して初めて判断できる。
禅宗にはこういう言葉があるそうだ「師にあっては師を殺し、仏にあっては仏を殺す」殺すというのは乗り越えるという意味だろう。史師匠の言いつけを守り、経典を読んでいるだけでは、絶対に進歩できないと言っているのだ。常に進歩することを考えて行動する、これはもちろんビジネスにおいて重要なことだ。江戸時代から300年続いた京都の老舗であったとしても、今も元気に商売をしているところは、毎年のように新しいチャレンジをしている。仮設・実行・検証という行動形式は、そのための強力な武器なのだ。
個人のレベルで考えれば、仮説を立て、その仮説に基づいて実行し、その結果を検証するだけでも十分だからだ。検証した結果、仮説が正しいことが分かったら、あとはそれを続けていけば良い。検証して思うような結果が得られなければ、その原因を考える。仮説が間違っていたなら新たな仮説を立てればいいし、仮説の実行方法が間違っていたなら別の方法を試してみれば、進歩し続けることができる。そういうことを繰り返していけば、目的は達成できるはずだ。
〇第4のコンセプト:顧客満足の最大化
なぜ顧客満足が重要なのか。何のために顧客満足の向上を図るべきなのか。この問題を真剣に考えることは、自分の仕事を見つめ直し、仕事に対するモチベーションを高める結果につながる。楽天はインターネットの力を使って情報格差社会を破壊する。インターネットを利用すれば、地方に住んでいる人が、都会に住む人と同じビジネスチャンスを手にすることができる。広い店舗を持たない個人商店主も、全国規模で展開する大資本と同じ土俵で戦う事ができる。インターネットを使って条件的に弱い立場にある人に力を与えること、エンパワーメントすることが楽天の使命なのだ。収入は仕事の大きなモチベーションになるけれど、それだけでは本当の意味で頑張る力は湧いてこない。人間は弱い生き物なのだ。どんな人も心の底では、他人の評価や感謝を必要としている。自分の仕事が誰かを幸せにしているという実感は、仕事を続けていくための極めて重要なモチベーションになり得るのだ。顧客満足がなければ、事業は成り立たない。もちろん投資やM&Aなどの別の方法で、短期的に利益を上げることができる。しかしお客さんがついて来なければ、結局いつかは破局を迎える。顧客支持の拡大こそが、ビジネスの拡大につながっていく。地球規模の企業へと成長するためには、人類全体の「幸福」に貢献しなければならない。
〇第5のコンセプト:スピード!スピード!スピード!
業績が大きく伸びているような企業では、リーダーと部下の間にスピード感のズレはほとんど見られない。誰もが小気味よくテキパキと仕事をしている。みんな忙しいはずなのに気配りが行き届いているのもそういう会社の特徴だ。当事者意識(=自分が仕事の主人公にあうること)を持って仕事をすればスピードは自然に上がる。それは当事者意識=経営者としての意識が「モノの見方を変化させる」からだ。当事者意識を持つと、モノゴトを俯瞰で眺めるようになるのだ。
ビジネスは結果が出るまでに時間がかかるから、俯瞰で見ることができないうちは、仕事を速くやれと言われると、どうしても後ろから押されているような気分となる。しかし、それでは誰も本気で走れない。そうではなくて、前方に電車が停止していて、発車のベルが鳴り響いている、という状態に自分で気づかなければならないのだ。
「目標の設定」がスピードアップに効果的なのは、自分の目標を決めると、そこに至るまでの道のりが見えてくるからだ。現在地から見て目標地点がどの方向にあるのか、そこまでどのくらいの距離があり、その間にはどんな障害や難問が横たわっているのかが、まず大まかに見えてくる。地図は自分たちで描くしかない。因数分解した目標を次々にクリアしていけば、必ず最終目標に到達できる。小さな目標を結んだ線が、自分が進むべきルートになるというわけだ。目標が十分に大きければ、スピードの大切さを見に沁みて実感するに違いない。おそらくやらなければならないことはあまりにも多いからだ。そこで挫けてはいけない。できない理由を探すから、不可能に思える理由を探すから、不可能に思えるのだ。できる理由を探していけば、不可能を可能にする方法が必ず見えてくる。
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内田
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2026年3月14日
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本
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