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レビュー『拓銀はなぜ消滅したか』
『拓銀はなぜ消滅したか』 北海道新聞社
北海道新聞社の経済分野の本はけっこう読むことがあります。
この本は北海道経済史上、最大の出来事とも言える拓銀消滅(97年11月破たん、98年11月事業譲渡)について詳しく書かれています。
拓銀消滅の原因は様々あるのでしょうが、本書には特に下記について書かれています
・都銀最下位の地位から這い上がろうと、新興企業開発に力を入れカブトデコムやソフィアなどバブル企業への巨額投資をするがバブル崩壊により回収不能。
・清潔で健全であるべき銀行にもかかわらず80年代から闇の世界との繋がりが生まれ、その病巣の源流が銀行内に存在。
・生き残るための北海道銀行との合併を行うが資産圧縮を求められ失敗。
拓銀消滅により天塩川木材の倒産を皮切りにドミノ倒しがはじまりました。
経済には波がありこのような時代がまた来るかはわかりませんが、
今の時代でも知っておくべき出来事だと感じます。
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内田
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2016年6月18日
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本
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レビュー『志高く 孫正義正伝 新版』
『志高く 孫正義正伝 新版』 実業之日本社文庫 井上篤夫・著
ソフトバンクの孫正義さんに関する著書はいくつか読んでいるのですが、
ご本人の伝記的な作品ということで興味深く読ませて頂きました。
この本を読んで感じた孫さんの凄さは、例えば
「行動力(高校を自ら中退し単身渡米.etc)」
「泰然力(顧客情報が漏洩しても動じず前面に立って対応.etc)」
「情熱力(YahooBBで4期連続赤字でも燃え続ける情熱.etc)」
などに表れているのかなと感じました。
志高く。
それは孫さんにとって
「デジタル情報革命で日本人の生活を変え夢をかなえる」
こと。
そんな志は確かにインターネットを速く低価格にし、携帯電話の進化として実現しました。
今後もどんな志を目に見える形にしてもらえるのか楽しみです。
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内田
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2016年6月4日
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本
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黙想
高校時代は部活で柔道をやっていて黒帯初段までしかならなかった
のですが、練習の最初と最後に黙想をするのが好きで、今でも定期的に
黙想をしております。
黙想と瞑想のちがいがあまり分かっていないのですが、こんな本も
売れているようで読んでみました。
Google、Apple、IBMなどでも実践されていてAppleの
スティーブ・ジョブズなどもやっていたことで有名ですよね。
スポーツ選手なども頻繁に行っているようで、私も朝晩
やってみようと試みています。
時に頭の中をからっぽにする事により思考の掃除ができますし、
自信や思いやりの心が醸成されると本には書かれてあります。
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内田
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2016年5月14日
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本
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レビュー『仕事に役立つマインドマップ』
『仕事に役立つマインドマップ』 トニー・プザン ダイヤモンド社
トニー・プザンという方が考えたこのような図をマインドマップといいます。
私も本を読んで後で思い出すやすいので内容を記載したり、仕事でのアイデア出しで
使うことがあります。
色を何種類か使うと良いですし、後で全体を見直せるような形が良いです。
難しい本をを読んだり時も、マインドマップを活用することで、内容の本質を迅速に
理解することができます。
この本の12ページにマインドマップは次のようなことに役立つと書いてあります。
・完璧な計画を立てる。
・内なる創造的天才を呼び覚ます。
・問題に対しての見事な解決策を見い出す。
・プレッシャーの中で事実を正確に思い出す。
・チームの意欲を高めて成功に導く。
・ワーク・ライフ・バランスを実現する。
・仕事を愛する。
あまり深く考えすぎずに軽い気持ちで作っていくのもコツだと思います。
まだ描いたことがない方は、ぜひ一度やってみることをおすすめしたいと思います!
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内田
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2016年2月7日
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本
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レビュー『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹
『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹 文春文庫
村上春樹さんがランニングをすることは知っていて、この本の存在も知っていましたが
今回初めてこの本をじっくり読んでみました。
.村上さんは1982年頃、『羊をめぐる冒険』を書きあげた後から本格的に走るように
なったそうです。専業小説家になった村上さんにとって最初に直面した問題が体力
の維持。
息長く小説を書き続けていくためには健全な肉体と免疫システムが必要とのことです。
村上さんは素晴らしい作品を世に送り出しておりますが、小説について多くを道路を
走ることから学んできたと書いていらっしゃいます。
どこまで自分を追い込んで厳しく追い込んでいけばよいのか、どれくらいの休養が
妥当なのか、どれくらい自分の能力を確信すればよいのか。
村上さんは小説家になったとき、長距離を走り始めていなかったら作品も違うもの
になっていなかったのではとも書いております。
毎年フルマラソンに出走し北海道サロマ湖の100kmマラソンも完走された村上さん。
次の言葉が印象に残りました。
「同じ十年でも、ぼんやりと生きる十年よりは、しっかりと目的を持って、生き生きと
生きる十年の方が当然のことながら遥かに好ましいし、走ることは確実にそれを
助けてくれると僕は考えている。」(本書123頁より)
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内田
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2016年1月23日
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本
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職業としての小説家
村上春樹さんの小説が好きで、学生時代からずっと読んでいるの
ですが、昨年9月に発刊された『職業としての小説家』という本
を興味深く読ませてもらいました。
私自身が大学で文学部に入学したのは確かに小説が好きだから
という面も影響しておりますが、だからといって自分に小説が書ける
のかというと、そう簡単には書けそうもありません。
この本を読むと、村上春樹さんがなぜあれだけの小説を書けるのか
何となく分かるのですが、一方で仕事として小説を書くことのとてつも
ない苦労も分かります。
自分の人生以外の人生を活字で想像力豊かに伝えてくれるのが小説。
もし私に小説を書ける機会があれば仕事でなく趣味で書いてみたいです。
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内田
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2016年1月16日
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本
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週刊エコノミスト記事
『週刊エコノミスト2016/1/12特大号』の記事はけっこう税理士の間でも
話題になっておりますね。
表紙の「これまでと同じ仕事では生き残れない」という言葉がまさに今の
会計事務所業界を表しているようです。
記事を読むと、報酬や広告の自由化、価格競争、中小企業の減少、等々
会計業界の事業環境が十数年かけて悪化、逆に税理士登録数は増加。
顧問先の経営悪化が、それがそのまま顧問料の下落や顧問先の減少
につながってしまうと書かれております。
税理士・会計士の仕事が食えなくなったような書かれ方もされていますが、
私は会計事務所のように色々な業種や世界が見られる面白い仕事は
他にないと思っております。
もし今仮にこの雑誌記事のように事業環境が悪化しているとしても、それは
今まで資格だけで食べられた時代が不自然なのであって、他の業界と同様
お客様に良いサービスを提供していくことが大切なのではないでしょうか。
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内田
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2016年1月9日
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本
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