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”世界のトヨタ”のカイゼン技術

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        ①                  ②              ③

 

トヨタ自動車の今年を含めた5年間の(連結)業績を見ますと、

  H17.3月期 売上18兆5515億円 最終利益1兆1172億円

  H18.3月期 売上21兆 369億円 最終利益1兆3721億円

  H19.3月期 売上23兆9480億円 最終利益1兆6440億円

  H20.3月期 売上26兆2892億円 最終利益1兆7178億円

  H21.3月期 売上21兆0000億円 最終損失△3500億円(平成21年2月6日発表-業績予想より)

となっており、今期は59年ぶりの最終赤字になる見通しです。

GMも破綻寸前、みんな自動車に乗らなくなった、代表権が創業家に戻りトヨタはどうなるのか、という話が出ています。

 

しかし、今期は偶発的な円高と需要減で業績が下がっただけで、トヨタが世界有数の経営改善手法を持っていることにかわりはないでしょう。

 

そこで前々から読んでみたかった3冊の本を手に取ってみました。

 ① 『入門 トヨタ生産方式』 石井正光 中経出版

 ② 『トヨタ式 生産力』 近藤哲夫・若松義人 ダイヤモンド社

 ③ 『トヨタの上司は現場で何を伝えているのか』 若松義人 PHP新書

 

これらの本の中には、いかに”ムダをなくし(カイゼン)“、いかに”価値を生み出して”仕事をするかというトヨタのエッセンスが書かれています。

 

一部、印象的だった内容を抜粋しますと、

 

 「現場から7つのムダ、すなわち、つくりすぎのムダ、手待ちのムダ、運搬のムダ、 加工のムダ、在庫のムダ、

 動作のムダ、不良品のムダ、をなくそう。」 ①P29より

 「ムダなものをつくらず、お客様が必要なものを、必要なときに、必要なだけつくる。 これがトヨタのジャストインタイ

 ム(JIT)の始まりです。」①P58より

 「トヨタでは人の動きを中心として、ムダのない順序で効率的に生産する作業の お手本-標準作業票を作成し、

 これをモノサシに、自分で考え自分で解決していけるように人を育てる。」①P90より 

 

 「一気通貫のモノづくりに必要な5S 1.不要なモノを思い切り捨てる整理 2.欲しいものをいつでも取り出せる整頓

 3.ゴミ一つないようにする清掃 4.整理整頓を維持継続させる清潔 5.ルールを守るための躾」②P120より

 「監督者に必要な5つの条件は、1.仕事の流れをとらえるための業務知識 2.社内方針・経営計画等、職責の知識

 3.部下をよく訓練するための教える技術 4.人間関係を円滑にする人を扱う技術 5.ムダを見つけ排除する改善技術」

 ②P196より

 

 「いい失敗のルール 1.失敗したら自分で直す 2.同じ失敗は二度としない 3.失敗の理由と対策を記録しておく」

 ③P70より

 「問題や課題が多いのは、決して悲観すべき状況ではない。それだけ改善し、伸びる余地があるということだからだ。

 トヨタ式では問題がないことの方が問題ありなのである。」③P82より

 「探す、運ぶは仕事にあらず。付加価値をもたらさない動作はすべてムダと考える。」③P153より

 

 最近、弊事務所の仕事も忙しくなってきましたが、自分自身の仕事もできる限り”カイゼン”していければと思います。

  • user 内田
  • time 2009年2月7日
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