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レビュー『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』 ケリー・マクゴニガル だいわ文庫

ケリー・マクゴニガルさんはアメリカ-スタンフォード大学出身の健康心理学者です。
この本には「ストレスが悪いという思いこみが悪影響を与えている」ということが書かれています。

・ストレスは役に立つと思うと現実もそうなる
ストレスを受けるとコルチゾールとDHEAが分泌され、コルチゾールは緊急事態用で消化機能、生殖機能などを抑え、目の前の事に集中させ、DHEAは逆にコルチゾールの作用を抑えストレスの経験を通じ脳の成長を助ける。
DHEAの割合を高め成長指数を高めることは簡単で「ストレスには良い効果がある」という事を意識するだけで良いという実験結果が出ている。

・ストレス反応を最大の味方にする
ストレスによってその後良い影響を得ることもあると分かってきた。
脅威へのストレスによって警戒態勢をとって瞬時に行動できるようになりうる。(脅威反応)
ストレスがあってもしそれほど危険でない場合に「チャレンジ反応」が出て集中力が高まり、恐怖を感じることがないストレス反応となる。またストレスを感じると、多くの場合、人とのつながりを求める気持ちが強くなり、愛の分子や抱擁ホルモン」と云われるオキシトシンが分泌される。これにより周りの人の考えや感情に気づき理解する力が増します。(思いやり・絆反応)
『脅威反応』ではなく『チャレンジ反応』を選択するということが大事なポイントになる。

・ストレスの欠如は人を不幸にする
スタンフォード大学の調査では人生で強いストレスを感じている人ほど、自分の人生に生きがいがあると思っている人が多かった。
人が自分の役割を考え、目標意識を持てば持つほど、ストレスは避けられないのは当然で、ストレスは重要な目標に向かう際に生じる副産物である。ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことが明らかになった。
実験によって、自分が大切だと思う『価値観』を明確にし価値観についてよく考えると、あなたがストレスについて、心の中で自分に聞かせるストーリが変わってくることが分かった。あなたは「自分には逆境に負けない強さがある」「つらい経験をバネに成長できる」と思うようになる。
※ここに挙げた価値観の中であなたにとって最も重要だと思う3つを選んでください。(自分がこうなりたいと思うこと)
度量 説明責任 冒険 アート音楽 運動競技 お祝い チャレンジ 連携 有言実行 コミュニティ 思いやり 能力 協力 勇気 創造性 好奇心 規律 発見 効率性 情熱 平等 倫理的行動 優秀 宗教 家族 自由 友情 楽しみ 寛容 感謝 幸福 勤勉 調和 健康 人助け 誠実 名誉 ユーモア 独立 革新 品位・・・・
⇒それが大切と思う理由を10分間で書き、その価値観を日常生活でどう実践し、そのために今日何をしたかも書きましょう。

・向き合う 不安は困難に対処するのに役立つ
プレッシャーの中で実力を発揮するには、リラックスしているよりも、ストレスを感じていたほうが良い結果が出る場合が多い。ストレス反応をプラスであると認識している場合に限って、ストレスは味方になる。つまり同じストレスを受けたとしても、ストレス反応によって結果はおおきく違ってくるのです。
これから数百人の前でスピーチをするという友人に贈る最適なアドバイスはこのような言葉になる。
「体にストレス反応が起こるのは、状況に対処するのに必要なエネルギーを結集させるためです。心臓がドキドキするということは、それは心臓があなたの体と脳に酸素をたくさん送ろうとがんばっている証なのです。」
この考えを友人が納得できれば、多くの場面で「脅威反応」が「チャレンジ反応」に変わり、プレッシャーの中でも実力をフルに発揮出来る。

・つながり いたわりがレジリエンス(ストレス適応能力)を生む
強いストレスを受けた際に、人助けをすることによって絶望感が和らぐしつらい経験をしているときこそ、人間は利他的になる。このような「思いやり・絆反応」が起こると脳は3つのシステムを活性化する。①オキシトシンが分泌されることにより、思いやりが強まり、つながりを求め、相手を信頼する気持ちが強まり、脳の恐怖中枢の働きを抑え、勇気を強める。②ドーパミンを分泌しやる気が強まり、一方で恐怖が弱まり、身体の行動を促進し、プレッシャーのせいで動けなくなるの防ぐ。③セロトニンが増え、知覚や直感や自制心が強くなり、なにをすべきかを瞬時に理解し、最大限の効果をもたらす行動がとれるようになる。
つまり「思いやり・絆反応」が起こると、思いやりが強まり、勇気が湧き、頭の回転が早くなる。勇気と希望が湧いて、思い切って行動に出ることができ、さらに状況認識能力が高まり、懸命に対処できるようになる。
この「思いやり・絆反応」は子孫を守るため発達したもので、あなたが周りの人を助けようと決心するとき、体はいつでもこの状態になり、誰かをいたわろうとすると、あなたは勇気が出てきて、希望が生まれる。

・成長する 逆境があなたを強くする
「これまでの人生であなたが最も成長したと思える時はいつでしたか?そしてその時、ストレスを感じていましたか?」
悲しみや苦しみを消し去るのではなくてしっかりと受け止めることによって、少しだけ前に進んでいったひとりの人間の物語がある。そのほんのすこし前進のことをもしかしたら成長というのかもしれない。
そして我々はそんな誰かの再生の物語を読んだり聞いたり、映像を観ることによって、希望や勇気をが湧き、自分の人生にも変化を起こそうという意欲が湧いてくる。また誰かの話だけではなくて、自分の中にも再生の物語はあるはずである。
だから自分の回復の物語を書いてみること。
「ジャーナリストがあなたを取材するように、あなたが危機を乗り越え、成長した時の事をストーリーとして自分自身で書いてみるのです。その出来事に関連する思い出のものがあれば写真にとり、文章と組み合わせてコラージュするのも良いでしょう。誰かに見せる必要はありません。あなただけの大切な物語なのですから。」

  • user 内田
  • time 2020年10月30日
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レビュー『日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方』

 

 

 

 

 

 

 

日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方』 日経BP 田村賢司

「人の能力の差はせいぜい5倍まで。しかし、やる気、意欲、意識の差は100倍ある。」
積極精神が団結と協力を生み、経営者が自ら信じるところを繰り返し繰り返し説き続けることで理念が浸透する。

「我々は、絶えず相手の欲する解答に限りなく近づける努力を続け、苦しまなければならない。脱皮しないヘビは死ぬ。」
会社というものは柔軟性があって初めて安定があり、どう猛なほどの変化対応力が必要。

『健康管理』『情熱熱意執念』『コスト意識』『責任感』『言われる前に動く』『きついツメができる』『すぐ行動』これが登用される社員の7条件だ
自ら積極的に判断し動いていこうとする意識の有無が大切なのである。

「上司は部下に対する御用聞きにならなければならない」
永守重信はメール魔である。一般社員からでもメールを上げさせ、時間を見つけてはどんどん応えていき、そこから今もなお現場の問題を見つけ出そうとしている。

「小さなものの改善に効果がある。会社は常に変化が無いといけない。」
仕事は常に自らの発想や工夫をもってやるべきである。

「我流は組織をだめにする。成長の節目節目でその都度やっていかなければならない体質改善がある」
成長企業は時に我流で対処する傾向があるが、大きくなるに従って組織や仕事を混乱させる。だから、社員は定められた規準や規則、何より同じ考え方でベクトルを合わせて総合力で前進する企業に進化しなければならない。

「一流企業と三流企業の差は製品の差ではなく、社員の品質の差である」
企業を強くするのは幹部や社員たちの気持ち。「整理、整頓、清掃、清潔、躾、作法」の6Sを高い水準で実行し、社員教育に使っていく。

  • user 内田
  • time 2020年10月17日
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レビュー『M&A思考が日本を強くする』

 

 

 

 

 

 

 

『M&A思考が日本を強くする』 東洋経済新報社 ㈱日本M&Aセンター

最近、M&Aの仕事も増えてきた中で興味もあり読んでみました。

1人や1社では実現できないことを協調することによって実現していくことがM&A思考
経営は「人」「モノ」「金」といわれてきたが、これからはそれに加えて「データ」「ネットワーク」が必要。
「データ」は蓄積することと分析し積み上げられない企業に勝ち目はない。
「ネットワーク」の価値も高まり、その土地や業界での地盤や歴史など長期的な信頼関係とファンが安値攻勢に負けない会社をつくる。

ジャパン・アズ・ナンバーワン
アメリカの社会学者ヴォーゲルが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を発行した1979年は日本経済の勢いは世界最強だった。
それから40年が経った今、かつて日本を支えた国家システム・雇用制度・教育水準・技術力の前提条件が壊れてしまった。
だからこそ、人口が減る中でGNH(国民総幸福量)という観点から、M&Aを駆使することで高い技術力を持つ企業が手を組めば、企業の活力が高まっていく。

アジアM&Aは中小企業が取り組めるチャンスがある。
これから世界で起こる変化の中心はアジアにあり、アジア展開を優先度の高い経営課題として取り組むべきである。
特にASEAN諸国は日本にとって物理的にも精神的にも身近な高成長地域であり、人口減による低迷をカバーするためには、ASEAN諸国をといかに連携するかにかかっている。

業界再編で日本のM&Aはこれから激増する
業界再編とは「業界全体を考える優良企業が集まって業界構造を変え、新しいビジネスに挑戦すること」。
今後、日本のあらゆる業界においてM&Aによる再編が起こってくる。
これまでの国内ビジネスは、拡大する市場の中でシェアを取り合うビジネスだったが、各業界トップ企業の10%は交代しており、どれだけ経営が安定していても、優良企業であったとしても、ビジネスを進化させることを止めてはいけない。

M&Aはいまや経営者としての必須科目
日本は成熟したマーケットとなり、ライフスタイルは多様化し、細分化されたマーケットで勝ち抜くには、画一的な製品では通用しなくなった。
多くの企業は「過去からの延長」にとらわれイノベーションが起きなくなり失速していった。
競争ではなく、次のステップに進むべき時代であり、M&Aという手法は企業同士が手を組み、一緒になって新しいビジネスをはじめたり、より大きなビジネスに挑戦したりするための手段であり必須のツールと言える。

  • user 内田
  • time 2020年10月10日
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