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【本】レビュー『経営者の教科書』 

  • user 内田
  • time 2026年4月17日
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経営者の教科書』 小宮一慶 ダイヤモンド社

経営コンサルタント-小宮一慶さんは「経営の原理原則」を重視され、「企業の方向付け」「資源の最適配分」「人を動かす」の3つを経営の根幹とされていますが、それが凝縮された15年間読まれ続けている本。

企業の目的、すなわち目標ではなく存在意義=志を明確にして、働く仲間に共有し続けることが最も大切。
良い仕事をして、お客様に喜んでいただいて、それが従業員の働く喜びにつながり、社会に貢献して、その結果儲かる、という順番循環がたいせつで、ドラッカー先生も「利潤動機」を否定しています。

「何千年もの間、多くの人が正しいと言ってきたことを学ぶ」
判断の際に最も大切なことは儲かるかどうかではなく、人間として正しいかどうかです。
具体的には、仏教や、論語を中心とする儒教、キリスト教などです。
仏教の根幹は「利他」、儒教の根幹は「仁、義」(思いやりや社会全体を考える)、キリスト教の根幹は「愛」です。
終戦から45年が過ぎた1990年以降、このような戦前の教育をきちんと受けた人たちが、政財官界から引退していた時期と、この国が長期低迷に入った時期がぴったり一致するのは偶然ではありません。

「独裁すれども独断せず」
物事を決めるまでは、素直に謙虚になった衆知を集めて、独断をしない。
そして、それを最後は自分の判断で決める。
周知を集めたうえでの決断は独断ではない。
そして、決めたことは徹底してやらせる、それが「独裁」です。
徹底してやらなければ、良い結果は出ません。
万一失敗した時も、失敗が早く分かるとともに、徹底してやったことは、失敗の本質が分かりやすいのです。

「社員がやる気になる給与の決め方」
社長の教祖と呼ばれたコンサルタント-一倉定先生は、「従業員に同じ地域で同じような仕事をしている人と比べて1割高い給与を払うべき」と言っている。
一代で東証プライム上場会社を作ったある経営者が「小宮さん、会社というのは1000万円以上の年収を取っている人が何人いるかも大切だ」と言われたこともある。

「人を動かす-リーダーは二つの覚悟を持て」
一つが先頭に立つ覚悟です。
社長は先頭に立って行動する「指揮官先頭」の覚悟がないリーダーには誰もついてきません。
もう一つは「責任を取る」覚悟です。
自分の組織について、すべての責任を取る覚悟がないと、やはり、部下は思い切って仕事ができません。
今日からでもこの二つの覚悟を持って行動してほしいと思います。

「お客様・同僚が喜ぶ行動を徹底して社員のやる気をアップ」
当社の長年のお客様の神奈川ナブコさん。
同社では、長年、全社員が月初にお客様・同僚が喜ぶ「小さな行動の目標」を立て、月末にはそれを本人と上司が5段階評価し、上司と簡単な面談を行い来月の目標を設定して、役員や社長もそれにコメントを書き込むのです。
社内の雰囲気も良い事は言うまでもありません。
大切なことは、具体的な目標を設定することです。

「長所を活かし短所を補う」
組織の力を最大限に発揮するには、各人の長所を活かすことが大切です。
チームを日本一に導いた星野仙一監督も「減点主義よりも得点主義をとる」とおっしゃっていましたが、成績を残すリーダーは皆そういう考え方を持っています。
チームのもう一つのいいところは、各人の短所を補うことができるところ、ひとりなら自分の短所を補うのは難しいですがチームなら出来ます。
ドラッカー先生の言葉『マネジメントとは、人間にかかわることである。その機能は、共同して成果を上げること。
強みを発揮させ、弱みを意味のないものにすることである。実は、組織の目的もこれである。』

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