Latest Posts
レビュー『21 Lessons』
『21 Lessons』ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社
多くのビジネスマンが読んだ『サピエンス全史』で有名な歴史学者ハラリさんの最新作ということで読んでみました。
今日の世界で何が起こっているのか。ドナルド・トランプの躍進は何を意味するのか?フェイクニュースの蔓延に対して打つ手はあるのか?自由民主主義はなぜ危機に陥っているのか?神は復活したのか?新たな世界大戦が到来するのか?どの文明が世界を制するのか?西洋の文明か、中国の文明か、イスラムの文明か?ナショナリズムは不平等と気候変動の問題を解決できるか?
テクノロジーにはすばらしい期待を持てるとはいえ、むしろこの本では脅威と危険を際立たせたく、物事がとんでもない方向に進みうる可能性について説明する。
今日、生命を設計しなおし作り変える力を、AIとバイオテクノロジーが人間に与えつつある。
(以下、19章~21章の抜粋。)
●教育(変化だけが唯一不変)
今日私たちは、2050年に中国や世界のその他の国々がどうなっているか、想像もつかない。人々が何をして暮らしを立てているかも、まったくわからない。今日子供たちが学ぶことの多くは、2050年までに時代遅れになっている可能性が高い。そのような世界では、教師が生徒にさらに情報を与えることほど無用な行為はない。生徒はすでに、とんでもないほどの情報を持っているからだ。人々が必要としているのは、情報ではなく、情報の意味を理解したり、重要なものとそうでないものを見分けたりする能力、そして何より、大量の情報の断片を結び付けて、世の中の状況を幅広く捉える能力だ。
それでは、私たちは何を教えるべきなのか?多くの教育の専門家は、学校は方針を転換し、「4つのC」すなわち「critical thinking(否定的思考)」「communication(コミュニケーション)」「collaboration(協働)」「creativity(創造性)」を教えるべきだと主張している。学校は専門的な技能に重点を置かず、汎用性のある生活技能を重視すべきといい、なかでも最も重要なのは、変化に対処し、新しいことを学び、馴染みのない状況下でも心の安定を保つ能力になるだろう。新しいアイデアや製品を考え付くだけでなく、何よりも自分自身で何度となく徹底的に作り直す必要がある。そのような世界で生き延び、栄えるには、精神的柔軟性と情緒的なバランスがたっぷり必要だ。自分が最も知っているものの一部を捨て去ることを繰り返さざるを得ず、未知のものにも平然と対応できなくてはならない。汝自分を知るべきだ。
●意味(人生は物語ではない)
人生の意味とは何か。どの世代も新しい答えを必要する。なぜなら何を知っていて何を知らないかは変わり続けるからだ。人はほぼ例外なく物語を語ってもらうことを期待している。宇宙のドラマの中で自分がどんな役割を果たすのかを説明してくれる物語を求める。その役割の中で、私は何か自分より大きいものの一部となり、自分の経験や選択のいっさいに意味が与えられる。一つしかアイデンティティを持たないという人はまれだ、たんにイスラム教徒だけ、あるいはイタリア人だけ、はたまた資本主義者だけ、という人はいない。宇宙は私に意味など与えてくれない、私が宇宙に意味を与えるのだ。それが宇宙における私の使命だ。私には決まった運命もなく自分自身の運命を自由に創り出せる。
ブッダの教えによると、宇宙の基本的な現実は、万物は絶えず変化していること、永遠する本質を持つものは何一つないこと、完全に満足できるものはないことだという。苦しみが現れるのは、私たちがこれを正しく認識しそこなっているからだ。というわけで、ブッダによれば、人生には何の意味もなく、人々はどんな意味も生み出す必要はないという。私たちが何かをしていることこそが問題なのだ。必ずしも身体的な意味ではなく、精神的な意味で、だ。
●瞑想(ひたすら観察せよ)
人の誕生から死まで持続するものなどあるのだろうか?体は刻々と変化し、脳も刻々と変化し、心も刻々と変化し続ける。その瞬間が過ぎ、次の一瞬が始まるときに何が起こるかを理解できれば、死の瞬間に何が起こるかも理解できる。たった一回の呼吸の間、自分を本当に観察できれば、すべてが理解できるだろう。だが、瞑想を数時間してみただけで、自分をほとんど制御できないことがわかる。
瞑想をしてあるがままので現実を観察する中で、私が気づいたうちで最も重要なのは、自分の苦しみの最も深い源泉は自分自身の心のパターンにあるということだった。苦しみは外の世界の客観的な状況ではなく、それは私自身の心によって生み出された精神的な反応だ。これを学ぶことが、さらなる苦しみを生み出すのをやめるための最初のステップである。人間の心や自分自身の心、自分の内なる恐れや偏見やコンプレックスとの瞑想による対処法を理解すれば、効果的に行動したり協力したりすることが易しくなる。
-
内田
-
2022年2月19日
-
本
-
0
SDGs17の目標⑧働きがいも経済成長も
これからの企業は「SDG’s」を念頭に経営していかないといけません。
-
内田
-
2022年2月12日
-
TAPの仕事
-
0
レビュー『日本のM&Aの歴史と未来』
『日本のM&Aの歴史と未来』(一社)金融財政事情研究会 きんざい
日本のM&Aの歴史を、中小企業M&Aを支えてきた人たちの言葉をもとに描いた書籍。
昨年まで、M&Aを行おうとする中小企業が安心して取引に参加できるよう、2020年には、中小企業M&Aガイドラインが策定され、2021年8月にM&A支援機関に係る登録制度が創設された。
民間のM&A支援機関では、2021年10月に自主規制団体が設立され、国は2021年4月に策定した「中小M&A推進計画」に沿って、官民で連携した各種の取り組みを進めていっている。
日本企業には、大企業に重くのしかかる生産性の低さという問題がある。
経済産業省が報告しているとおり、日本の大企業はコングロマリット化するほど生産性が低下する傾向がある。
その主な原因は、事業や子会社・関連会社の選択と集中が進んでいないためであり、日本経済と国民の生活を守っていくためには、事業承継によって中小企業の経営資源を残すとともに、生産性を上げる努力が必要である。
2005年の世界に占める日本のGDP(名目)の割合は10.1%、2019年には5.9%となった。
大企業ではなかなか収益性が上がらず、その大きな要因は「イノベーション」が起きていないことと考えられている。
アメリカやヨーロッパは年々付加価値の高いモノやサービスにシフトし、価格を引き上げておりイノベーションを起こし、価格競争から離脱した付加価値の高いサービスを生み出している。
日本でイノベーションが生み出せないのは「デジタル競争力」「設備投資と研究開発」「人材育成」の3つが弱い点にある。
営業利益が出ても設備投資と研究開発にまわさず、修士課程への入学を含めて個人が学ぼうとする意欲で遅れている。
M&Aによる生産性向上には次のようなものがある。
経営資源の統廃合、仕入れ交渉力の強化等によるコスト削減、販売チャネルの相互活用、製品ラインナップの補完。
自社にない人材、スキルノウハウの獲得。新たな企業文化の確保生成。不連続かつスピーディーな変革の実現。
M&Aアドバイザー先駆者-野村グループ後藤氏の話
大企業の論理、大企業の行動原理は、M&Aビジネスではまったくそぐわず、中小企業の行動原理、中小企業経営者の当事者意識のみがビジネスを生む。
和気あいあいの仲良しクラブでは、M&Aビジネスはできず、ハードネゴシエーションの世界だ。
ノンリスクを求めることは避けてほしい、徹底的にリスクテーキングを行っていただきたい。哲学的な表現になってしまうが、リスクを数多く持てばリスクは少なくなる。
情報の素早い処理と情報に対する素早い反応がこのビジネスのポイントとなるため、情報と案件は1日抱え込んこんだら腐ってしまう、需要対応では遅すぎるため需要創造が仕事となる。
M&Aが成立するためのポイントはいくつかある。
なぜ譲渡するのか、その理念と理由を明確にし、財務諸表をはじめ必要資料を十分に提供すること。
譲渡条件の決定に際しては、その対象会社が将来にわたって幸福になることを第1順位に置いて検討すること。
取引金融機関の全面的な理解と協力を得ながら、経営の継続の原則を大切にすること。
顧客に「やめたほうがいい」と言える胆力も必要となる。
地方創生とM&A
生活の質、クオリティ・オブ・ライフという意味では、大都市よりも地方の方がおそらく圧倒的に高い。
地方の活性化のためには必要な最大要素の一つは人材ですから、優秀な人が地元に来ないと地方はさらに疲弊していくのが目に見えている。
地方は企業の存続という視点だけではなく、成長戦略を展開しなければ、優秀な人材が戻ってくる可能性は上がらず、その戦略のためにもM&Aが有効である。
地方には大都会と同じ数だけ優秀な人がいるわけではないので、地方の中堅企業をバリバリ優秀な企業家に買収してもらい、企業価値を高め、周辺の経営者たちが刺激を受けて全体レベルが上がっていく。
「あれが経営か」「あれが成長戦略か」「俺たちも頑張らないと、一度勉強会やろうぜ」
-
内田
-
2022年2月5日
-
本
-
0
SDGs17の目標⑤ジェンダー平等を実現しよう
これからの企業は「SDG’s」を念頭に経営していかないといけません。
-
内田
-
2022年1月29日
-
TAPの仕事
-
0
レビュー『これからの飲食店 数字の教科書』
『これからの飲食店 数字の教科書』同文館出版社・東海林健太郎
ポストコロナ時代こそ、飲食店の事業者さんには活躍をしていただきたいところです。
客数を元にした数字を生かして、飲食店経営を成長させていくためのコツが書かれた書籍です。
〇客数アップ対策
商圏範囲を知る:徒歩のお客様は半径500m以内。車のお客様は半径2km以内。
常連客のお連れ様:再来店につながりやすく、だからこそ目の前のお客様を大事にする。
情報発信:味の記憶は24時間と短いので、SNSや口コミ情報にしておく。
お客様情報収集:いいお客様の情報を集めるため、3年くらい掛けて3回ほどの早めの還元とする。
〇客単価アップ対策
推奨:+ドリンク+トッピングなどの、声掛け推奨活動を行うと大幅な利益アップにつながる。
推奨タイミング:ファーストオーダー時(皿下げ時やラストオーダー時も)に理由とともに推奨する。
セット化:人件費や諸経費が増えずに利益金額の追加へ。(現状メニュー単価アップは慎重に。)
本日のおすすめ:希少性を伝え、そこから注文品数が増えていく。
〇原価低減対策
パートアルバイト人件費:売り上げ(客数)目標をターゲットにしながら、人件費率も考慮してシフトを組む。
食材過剰仕入れ:置く場所を決め、発注目安を決め、記録する。
廃棄ロス:1%のロスが3%~5%の売上につながることを知り、忙しい月ほどロス管理に気を付ける。
複数ポジション:複数ポジションを兼務できる状況を作り、最小シフトで回せればコストを抑えられる。
〇息の長いお店づくり
飽きられないお店:定番メニューを磨き、食べてほしい理由を伝え、記憶に残りやすくする。
変化をつける:定番メニュー定着後に、変化メニューを定期的に投入していく。
同時に行う:客数アップと客単価アップは(どちらかが落ちてはよくないので)両方を見ながら行う。
季節の恒例行事づくり:2か月サイクルイベント実施⇒3分の2は失敗するので、次年度に改善。
-
内田
-
2022年1月22日
-
本
-
0
SDGs17の目標④質の高い教育をみんなに
これからの企業は「SDG’s」を念頭に動いていかないといけないと思います。
大人たちにも講演会などで経営や税金のことを知ってもらうことも大切かと思います。
-
内田
-
2022年1月15日
-
税務・会計・経営
-
0
レビュー『EQ 2.0』
『EQ2.0 心の知能指数を高める66のテクニック』 サンガ トラヴィス・ブラッドベリー
EQとは心の知能指数の意味で、他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能の高さを表します。
EQは仕事の成功にものすごく影響し、成功し充実した人生を送るためには出来る限りEQを伸ばした方がよい。
〇自己認識力を伸ばし人生にポジティブな変化を生み出すテクニック
1.自分の感情を「いい」か「悪い」かで見ない 2.感情の波及効果を観察する 3.居心地の悪さになれる 4.感情を身体で感じる 5.あなたの感情ボタンを押す人やものを知る 6.鷹の目で俯瞰的に自分を見る 7.感情を日誌につける 8.悪い気分に左右されない 9.いい気分にも左右されない 10.立ち止まって「なぜそう感じるのか」と自問する 11.自分の元々の価値観に立ち返る 12.自分自身を振り返る 13.本や映画や音楽の中に自分の感情を見つける 14.相手にフィードバックを求める 15.ストレスのかかった時の自分を知る
〇自己管理力を高め、周囲の人を怒らせなくなり嫌われなくなるテクニック
1.正しく呼吸する 2.感情と理性を紙に書き出す 3.目標を公開する 4.10まで数える 5.とりあえず放っておく 6.自己管理の達人と話す 7.笑顔や笑い声を増やす 8.毎日問題解決の時間をとる 9.ひとりごとをポジティブにする 10.新しいスキルを身につけた自分の姿を思い描く 11.いい睡眠をとる 12.制約より自由に目を向ける 13.目の前の行為に集中する 14.関係者でない人と話す 15.出会うすべての人から学ぶ 16.スケジュールの中に充電時間を入れる 17.変化がすぐそこまで来ていることを認める。
〇他社認識力を高め、人間関係から企業利益まですべてに良い影響を与えるテクニック
1.挨拶するときに相手の名前を呼ぶ 2.ボディーランゲージを観察する 3.相手の気持ちに沿ったタイミングを見計らう 4.質問を準備しておく 5.メモをとりすぎず相手を観察する 6.集まりに前もって備える 7.頭の中を片付ける 8.過去未来でなく今に集中する 9.週に二度15分だけ職場の雰囲気を観察する 10.映画の中にEQを見る 11.傾聴の練習をする 12.カフェなどに人間観察に出かける 13.文化的なルールを見極める 14.正しく心を読めているか確かめる 15.他人の立場に立ち切る 16.全体像を見る 17.その場の雰囲気を読み取る
〇人間関係管理力を高め、良い関係を続けるための努力テクニック
1.素直に心を開き好奇心を持つ 2.自分なりの自然なコミュニケーションのスタイルを磨く3.仕草に気を付け相手を混乱させない 4.ちょっとした思いやりをお示す言葉を使う 5.フィードバックを素直に受け止める 6.信頼を築く 7.自由コミュニケーション政策を取り入れる 8.人間関係がよくなる怒り方を知る 9.どうにもできないことは自然にまかせる 10.相手の感情を認める 11.相手の気持ちをフォローする 12.気にかけていることを行動に示す 13.決定の理由を説明する 14.率直に建設的にフィードバックをする 15.意図と結果を一致することを確かめてから行動する 16.ちぐはぐな会話を和解で修復する 17.必要な厳しい対話を上手に交わす
-
内田
-
2022年1月8日
-
本
-
0