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レビュー『学習する組織』

 

 

 

 

 

 

 

 

マンガでやさしくわかる 学習する組織』 小田理一郎 日本能率協会マネジメントセンター

1990年に出版されたピーター・センゲの『学習する組織』の内容をマンガで分かりやすく解説している良書。

学習する組織(誰かに言われて動くのではなく、自分で考えて動く組織)になるためには3本の柱が必要。

 

 

 

 

 

 

 

目標を決めて「やる」と決めたことでも、日々の業務や会議に追われ、できていないことはないか。
組織において、実施に必要な資源投下や能力開発を行わないまま、現場任せになっていないか。
現実の複雑性と私たちの認識(メンタル・モデル)にズレがあって学習ができない。
組織という複雑なシステムでは、行動をとっても現実の状況が変化するまでに時間を要するため、
時として一時的な状況の悪化を招くこともあるため、変化に必要な道筋を理解して、
しかるべき忍耐と寛容さを持つことが必要となる。

まず、「システム思考」により、東洋医学的な対処として、症状や病巣だけでなく、
病巣を生み出したり、悪化させる、周辺にあるさまざまな要因の関係にも目を向け、
全体に対処する考え方。

 

 

 

 

 

 

この氷山モデルから、起こった「できごと」は全体の一部でしかないことを理解し、
隠されている多くのことを「なぜ」を繰り返して全体構造を明らかにしていく。

次に、共創的なコミュニケーションを進めるために「推論のはしご」に留意する。

 

 

 

 

 

組織メンバーがどのように推論のはしごを登って行っているのか、
お互いに尋ねあったり、丁寧に説明していくことで誤解を少なくできるわけです。

最後に、志を育成する力を育むこと。
そのために共有ビジョンを構築する。
社員それぞれが個人ビジョンをつくることを奨励する。
→個人ビジョンを共有し、互いに耳を傾ける。
→個人ビジョンをつないで共有ビジョンをつくる
→リーダー自ら参画し、現実に正直でいる。
→社員に選択の自由を与える。
→共有ビジョンの普及を図る。

  • user 内田
  • time 2020年8月1日
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レビュー『超習慣術』

 

 

 

 

 

 

 

 

超習慣術』 DaiGo・著 GOMABOOKS

メンタリスト・DaiGoさんの著書を読んでみました。
「これ1冊であなたの毎日は完璧になる!」という触れ込みの一冊。

人がやろうと思った行動をすぐにやめてしまうことは習慣化のコツを知らないから、とのことです。

・習慣化行動を操る【5つの超習慣術】
1.20秒ルール
新しい習慣を身につけようとするときには、その行動を「20秒間早くやりやすいようにすること」がまず大切です。
「気がついたらやっていた」というくらいに手間を減らしたやり方ができないか考え、例えば朝にジムに行くことを習慣化するためには、前日にトレーニングウェアやスニーカーを用意しておいて、起きてから家を出るまでの手間を20秒減らした。
2.マジックナンバー4
週4回以上行えば習慣化しやすいです。
また6週目くらいで挫折することが多いため、8週間続けることを目標にすることが大切です。
3.「起きてすぐ」の時間を使う
習慣を身につけるためには、その行動を行うのに適した時間があります。
ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールの濃度が高まる「起きてすぐ」に行うことが習慣化を促す。
4.スモールステップとビッグエリア
「スモールステップ」とは、ある行動を習慣化するためには、そのためのステップを小刻みにしてチェックリストを作成すべきということです。
「ビッグエリア」とは、そもそも自分は何を目指してこのステップをクリアしているか、と見直すことで、社会的つながり・健康・お金というビッグスリーのどれかを最終目標にしていることが多く、それらを定期的に確認しましょう。
5.習慣化の帝王=If then プランニング
「Aが起きたらBをする」「Aの状況に陥ったらBをする」というように、習慣化したい行動のタイミングをあらかじめ決めておくこと。
例えば「朝8時に起きたら、まず掃除をする」といったように、いつ、どこで、どういう状況でやればいいか、という部分を決めることで脳が反応します。

・習慣が身につく確率を極限まで高める【7つの心理テク】
1.強気になることが結果につながる「パワフル・バーブ(より強い動詞)」
2.失敗しない「パブリック・コミットメント(宣言+報告)」
3.人生を変えられる「コミットメント想起タイミング」
4.実践的「ポジティブ・キュー」のつくり方
5.コンボにもできる「生産的イメージング」
6.積極的にコミュニティに参加!「友人サポート」
7.一度さぼっても大丈夫「セルフ・コンパッション(自分を責めない)」

・パートナーから親、子供まで【他人の悪い癖を直す方法】
「いっしょにがんばる」が最も効果的、なぜなら仲間をつくることが習慣化の中で最強だからです。
1.人間は「言って聞く」のでなく「見て聞く」生き物。手本を示してまわりを”感染”させることが大切です。
2.質問で「ゴール」を明確化します、すなわち目標に達するための手段を質問してあげることで良い習慣化が進みます。
3.マイナス効果になるほめ方は能力も性格も生まれつきのものであり変化しないことを全体にしたもの、良いほめ方はすぐにでも進歩があったらフィードバックして、地道な努力を認めることです。
4.引っ越しがきっかけで悪い癖をやめられるように環境を変えてあげて、悪い癖につながる刺激を遠ざけてあげましょう。

  • user 内田
  • time 2020年7月18日
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レビュー『迷いを一瞬で消せる「最後心」の心構え』

 

 

 

 

 

 

 

 

迷いを一瞬で消せる「最後心」の心構え』 植西 聰   三五館

最近よくコンビニ売っている本を読むことがあります。

植西さんは、著述家、心理カウンセラーで、現在73歳ですが何回か著作は読ませていただいております。

・「今日が人生最後の日になる」という意識を持つと人生が劇的に変わる。
家族や友人などに感謝する気持ちが、これまでよりもさらに強くなります。
時間の使い方が上手になります。
今まで許せなかったことを、広い心で許せるようになります。
これまで心を占めていた不安や心配といったものが、ウソのように消えていきます。

・スティーブジョブズと仏教の言葉
スティーブジョブズ「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きる。そうすればいずれ必ず、間違いなく思いどおりになる日が来るだろう。」
ブッダ「ただ、今日やるべきことを熱心にすることが大切だ。明日、自分が生きているかどうかわからないのだから。」
仏教-一日一生「一生は、今日という日の中で完結する」

・自己実現のため、和して同ぜず。大同小異。
和して同ぜず「周りの人たちと調和していく。しかし、周りの人たちに合わせていても、自分ならではの個性も大切にしていく。」
→「協調」と「個性的な振る舞い」のバランスを取り、精神的な疲労を感じないようにする。
小異を捨てて大同につく「少しくらいの意見の違いであれば、それを捨てて、みんなの意見に合わせていく。」
→自分の意見を持ちながらも、そのために皆から孤立してしまうのではなく、なおも皆と強調していく方法を探していく。

・寛容心
人は「人生最後の日だから人と争いたくない」と思うので、「最後心」を持つことで人間関係を育めるし、自分から謝ることもできる。
寛容になるというのはひどい悪口を言われてもジッとストレスを溜めてがまんすることではなく、広い心で相手を素直に受け入れること。
禅にある「一期一会」という言葉、一生に一度の出会いと考えれば、相手を尊重し寛容に対応することができるはず。

・覚悟心
芸術家の岡本太郎「食えなけりゃ食えなくてもいい、と覚悟すればいいんだ。それが第一歩だ。そのほうがおもしろい。」
最後心を持つことで、グズグズ迷ってなんかいられない早く決断しなければならない、という気持ちが強まります。
「明日はないのだから、今日中に決めなければ」と覚悟が定まります。

・「先延ばしグセ」をやめる
「今日」というタイムリミットを決めて、集中力を高める。
而今「大切なのは今をどう生きるかにある」先々のことに気持ちを奪われないようにする。
もっとも効率的にやっていく方法を一生懸命に考えれば、一日の中で驚くほどたくさんのことができる。
仕事のみならず、プライベートの時間も充実させ、適度に休養する時間も上手に取り込んでいける。

 

  • user 内田
  • time 2020年7月4日
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レビュー『なぜか「段取り」のウマい人、ヘタな人』

 

 

 

 

 

なぜか「段取り」のウマい人、ヘタな人』 中島 孝志 ゴマブックス

・仕事は忙しい人に頼め
忙しい人ほど要領がいい(=段取りが良く)からさっさと仕事をこなしてしまいます。
力任せでなく、頭で勝負した考えた仕事をするので最短時間で最距離を突っ走ることができます。
ゴールイメージを段どり頭の中にしっかり入れるからトラブルやアクシデントにめっぽう強い。
周囲の協力(=同僚や先輩、後輩、上司や部下)のアイデアをも結集してダイナミックな仕事をします。

・「後手後手」に回ると時間が足りなくなる
大切なことは先手先手で考えること。
後手にまわるとトラブルなどに振り回されてしまいます。
後手にまわると周囲の人たちへの悪影響が少なくありません。

・段取りのウマい人の3つの目
鳥の目:空から俯瞰してみる鳥の目、スタートからゴールまでを一目でとらえる目
トンボの目:一つの方法にとらわれず、あれやこれやと違う視点から物事を比較検討できる目
カメレオンの目:右目と左目で同時にまったく違う方向を見られる目、一つのシーンを時間差で見られます
仕事ができない人はこれら3つの目が何もないか、あってもせいぜい1個しか持ち合わせていません。

・時間をかけてもいい仕事、かけてはいけない仕事
頭を使う仕事はじっくりと取り組み、手足で片付ける仕事はさっさと処理する。
仕事をするとき、いちばん大切なことはプランニングです、どんな仕事を企画するか、練りに練って考えること
だれが、いつ、いつまでに、どれくらいのコストを使って、どんなやり方で取り組むかがプランニング。
決めたら一心不乱に誠実に邁進すればいいのです。

・トヨタに学ぶ段取り仕事術
「渇いたぞうきんを何度も絞る」と言われるトヨタ自動車は、最初に各工程の作業を平準化するために一つ一つの作業の標準時間を決めた。
ストップウォッチで標準時間より多く時間がかかってしまえば、ペースが遅いか、標準時間そのものに無理があるかのどちらか。
生産性向上のためのアイデアを現場の作業員一人ひとりが工夫して提案する仕組み強みです。

  • user 内田
  • time 2020年6月20日
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レビュー『心構えが奇跡を生む』

 

 

 

 

 

 

 

心構えが奇跡を生む』 ナポレオン・ヒル W・クレメント・ストーン きこ書房

世界最大の損害保険会社つくったW・クレメント・ストーンとナポレオン・ヒルの共著です。
今抱えている問題こそが最高の目標実現につながると書かれております。

・どんな逆境でも、それと同等か、それ以上の利益の種子が込められている。

積極的な心構えがあれば困難に直面してもそれを克服する勇気と力が湧いてくる。不可能だという思い込みを打ち破る。

・人生においてもっとも価値があるのは、人を愛する心構えと他人のために奉仕すること、それを実行すること。

・「何かもう少し」と求める心構え。トーマス・エジソンが白熱電球の発明に成功するまでに、一万回以上も実験を重ねたことはよく知られた話だが、彼は自分が望むものができるまで何度失敗しても「何かもう少し」を求め続けた

・「問題で悩むことは素晴らしいこと」という心構え。問題に繰り返し打ち勝つたびにより賢くなり、実力がつき、経験豊かな人間になり、より良く、より大きく成功する人間になる。

・怠けるのでなく、今すぐやり習慣化するという心構え。行動の種子をまけば、習慣という実がみのる。習慣の種子をまけば、正確という実がみのる。性格の種子をまけば、運命の実がみのる。

・他の人を動機づける心構え。深い愛とゆるぎない積極的な信頼が自信をつけさせる。信頼していることを「私はあなたがこの仕事で成功しようとしていることを知っている。ここであなたを見守っています。」と伝えなければならない。

 

  • user 内田
  • time 2020年5月30日
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レビュー『働く人の資本主義』

 

 

 

 

 

 

 

 

働く人の資本主義』 出光佐三 春秋社

かの有名な出光興産(いでみつこうさん)の創業者、出光佐三さんの著書です。
出光佐三さんは百田尚樹さんの『海賊とよばれた男』のモチーフにもなった方ですね。
本書は、出光興産が進めてきた「お互いが自発的に自由に働いて能率をあげる人間の和の姿を実現した経営」について書かれています。

・戦後、世界は交通の発達によって時間的に狭くなった。もはや権利思想や個人主義では絶対にうまくいくはずがない。お互いに譲りお互いに助ける互譲互助のあり方でなければならない。日本人が、この和の姿を実際につくって、対立闘争で行き詰っている世界に平和と福祉のあり方を教えるのが、今日の日本人の姿である。

・出光は創業のときから言語に絶するような苦難と圧迫にあいながら、それらと敢然と戦って克服してきていますが、その原動力は人の力、仲よくする力であったということです。仲よくするためには搾取があってはならず、無私でない場合はすべて搾取になります。精神的な搾取もあってはならず、自発的に自由に働いてなにをやったって叱られない、心理的に安心して働けるというのは精神的搾取がないからです。

年功序列給か能力給か、それは人を重んじるか、金を重んじるかという事です。人間を金で評価するやり方は私はとらず人のあり方というものを大事にしている。どういうことかと言うと、経験のある、年とった人を尊敬してお互いに仲よく一致していく。お前は年をとったから駄目だ、若い者のほうが良いという、肉体的な働きばかり見ていてはならない。

・私がいつも社員に言って聞かせたことは、一生懸命やっておればいいのであって、結果にこだわらなくて宜しいということです。善意でしくじったときは、本人が必ずあとで反省し、自問自答しますから、これくらいよい教訓になるものはない。本人は偉大なる体験者となり、人間として活きてくる。

・自発的に自由に働く人は愛情と鍛錬によって育つ。愛情をもって育てる、自分のために使うのではなく自分の子供を育てるような気持、それが根本です。愛情をもって育てようという気持と先頭に立って身をもって率いた。私は給料や賞与で刺激して、従業員を働かせたことは絶対にありません。

 

 

 

  • user 内田
  • time 2020年5月2日
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レビュー『君に成功を贈る』

 

 

 

 

 

 

 

君に成功を贈る』 中村天風・述 日本経営合理化協会

原敬(元首相)、松下幸之助(松下電器産業創業者)、松岡修造(元テニスプレーヤー)などなど本当に多くの経営者や政治家などに影響を与えた中村天風さんの著作。

他人に好かれる人になりなさい、それは好かれてはじめて一切のすべての者と、たいした努力をしなくても解け合うことができるようになり、自分の思い描く幸福な人生に生きることができるからです。
だからどんな場合があっても、他人を嫌いになる人間になってはダメです。
人生を決定するのは心、つつましやかに感謝の念をもって生きるようになったら、人生のスケールが大きくなります。

人生は何をおいても、体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力の6つの力をつくらないといけません。
ほんとうに自分の人生を価値高く活かそうと思ったならば、他力本願で生きてはダメです。
幸福も健康も成功も、ほかにあるんじゃなくあなた方自身のなかにあります。
幸福や好運をを自分が呼び寄せるために、自分の心が積極的にならないかぎりは呼び寄せられません。

どんな名医や名薬といえども、たのしい、おもしろい、嬉しい、というものに勝る効果はありません。
悲しいことや辛いことがあったら、いつにもまして、笑ってみると、悲しいことつらいことの方から逃げていきます。
ですから、心しておおいに笑うことに努力しましょう。時にふれ折にふれ。
笑いの作用が一家の幸福と円満とを助長することを考えたらあきるまで笑うことに努力しましょう。

現在感謝というものが、本当に心の中にしっかりと持たれていれば、どんな場合でも、自分の心の中に曇りというものが出てこないから、なんとも形容のできない、生きがいを感じていきていかれるんです。
もうどんなことがあったって、現在感謝。来年こそやるぞ、来年こそやるぞ、なんて思ってると、五十年くらいすぐにたってしまって、あっという間に人生終わってしまうからね。

 

 

  • user 内田
  • time 2020年4月25日
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