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レビュー『本社は田舎に限る』

 

 

 

 

 

 

 

 

本社は田舎に限る』吉田基晴 講談社

人口7,000人の本別町や農業が盛んで自然の多い帯広市に拠点を持つ当事務所にとって、
とても興味惹かれる題名で読んでみました。

著者の吉田社長さんは東京でIT会社を経営していましたが、生まれ故郷でもある
人口6,700人程(2019年3月時点)の徳島県美波町に本社を移しました。

その結果、起こったことは
・豊かな自然を生かせば様々な趣味を楽しみながら仕事ができるようになり、町外からの雇用が増え採用問題が解決した。
・地域における役割(行事、飲み会、行政委員等)が増え都会では得られなかった満足感生きてる実感が得られた。
・田舎の少子高齢化、買い物難民、後継者不足、限界集落、学校消滅、という問題解決をすること自体がビジネスチャンスとなった。
・田舎はそこにいるだけで感謝してくれる場所だと気づいた。

などなど、昔と変わってきた時代背景を生かし、田舎で良い形を作れた事例が色々と書かれております。

日本の高度経済成長期は製造業が主で、生産設備(工場)の場所に合わせて生活の場所を決めるのが当たり前でしたが、
今は時代が変わり「生活の場所に合わせて働く場所を決める」ことが常識となりました。

会社の持つ物理的制約や時間的制約をどんどん取り去り、社員が好きな時に好きな場所で働ける、そんなことができないと
これからは人を雇えなくなるかもしれません。

 

  • user 内田
  • time 2019年4月6日
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レビュー『amazon 世界最先端の戦略がわかる』

 

 

 

 

 

 

 

『amazon 世界最先端の戦略がわかる』成毛 眞  ダイヤモンド社

この一社を知ることは、最新のビジネス感覚を身につけることと同じ。

経営の中では少なからず「戦略」は必要なものです。

amazonは最近よく聞かれるGAFA(google amazon facebook apple)というアメリカIT企業の一つ
この企業は「ネットとリアルの境界」を無くした最初の存在として未来に残り続けるでしょう。

AI、自動運転、顔認証などamazonの投資先を知ればこの世界がわかるといっていい、
amazonの越境EC(インターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引electronic commerce)という最強ITが、
在庫管理、物流業者、金融機関とのシステム相互接続、自動倉庫や膨大な人事管理を実現し、
これが他が追随できない強みを作っています。

私もamazonのプライム会員ですが、過剰なほどの特典を受けられるからこそ会員数は国家スケールとなっています。
2001年にamazon創業者ジェフ・ペゾスはコストコ創業者のジム・シネガルに面談し、会員制サービスのノウハウに
ついて教えを受けたそうです。
すなわち、会員特典から自社へのロイヤリティ(忠誠心)が高い顧客を獲得することを学んだわけです。

AWS(Amazon Web Services)というサービスはamazonの中でも圧倒的な利益を生んでおります。
それはamazonによるクラウドコンピューティングサービスでクラウドのデパート、安くてすぐに使えるサービスの宝庫。
各プラットフォームの先駆けとなりテクノロジーを組み合わせて、新しいサービスを生み出していくことにamazonの強みがあるのです。

  • user 内田
  • time 2019年3月16日
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レビュー『レバレッジ・シンキング』

 

 

 

 

 

 

 

 

レバレッジ・シンキング』本田直之 東洋経済新報社

・一生懸命働いても成果が上がらない場合があるが、一方で余裕を持ちながら成果と収入をあげる人もいる。

・この違いは考え方にあり、4つの自己資産を構築し、レバレッジ(てこの原理)を働かせることによる。

・「①労力資産」について、マニュアル化、無意識化、キーサクセスファクターを見極めることで少ない労力で大きな成果を上げられる。定期的に運動することも労力資産を増やす。

・「②時間資産」について、ゴールとデッドラインを決め俯瞰的に見ると大事なことがすぐ終わる。また、すぐに行動せず時間割に手間暇かけると雑念が入らず力を発揮できる。そして、睡眠時間は4時間半、6時間、7時間半の90分の倍数にこだわる。

・「③知識資産」について、カーナビのように人生ビジネスでも近道である前例を学ぶための事前調査(レバレッジリーディング等)を行い、自分なりの応用を加え一から百を生む。

・「④人脈資産」について、会いたい相手(マインドが高い、成長株)がどういう人かとニーズとを事前勉強したうえで、コントリビューション(貢献)し、何倍もの成果を出す。

 

  • user 内田
  • time 2019年3月2日
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レビュー『小山昇の失敗は蜜の味~デキる社長の失敗術』

 

 

 

 

 

 

 

小山昇の失敗は蜜の味~デキる社長の失敗術』小山昇 日経BP

・経営者として失敗してよい仕組みを作る
「社員に対し、クレームの発生の責任は一切追求しない。発生の責任は社長にある。
クレームは本来、社長が全て受けるべきであるが、社長では受けきれないので、
社員が代わって対処している」と社員に明言する。
現場の社員がどれほど大きなクレームを受けても、その人を採用し、その業務に配置
したのは会社の責任で合って、社長個人の責任ではない。

・情報は上から下に取りに行くもの
よく部下に「何かあったら言ってこい」という上司がいるが、私はこれを許さない。
上司が現場にしつこく情報を求めて初めて、情報が入る体制ができる。
大切なことは賞と罰の基準が明確でルールが明文化されていること。上司が恣意的に処遇を決めてはならない。

・敗者復活の仕組み
失敗した社員には罰を与える。失敗を心に刻んで成長の糧にしてもらうためである。
ただそれだけでは更迭された社員はやる気を失うだけなので、敗者復活の仕組みを作る。

・社員に向けて
ビジネスで重要なのは一発で100点を出すことではない。何度0点をとってもいいので、
制限時間内に合格点に達することである。
決断に求められるのはスピード、正しさではない。
どんなに悩みを解決しても新しい悩みが生まれる。失敗や悩みとは一生の友達である。

  • user 内田
  • time 2019年2月9日
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レビュー『グズほどなぜか忙しい』

 

 

 

 

 

 

 

 

グズほどなぜか忙しい!』 杉山 崇 GOMA BOOKS

・グズは性格ではなく癖であり、グズであることで何を損しているか気づいていないことが多い。
チェックリスト「早めに準備をはじめたのに外出はなぜかギリギリであわてることが多い。」
「重要かもしれない仕事、郵便物の確認を2日以上しなかったことがある。」
「未整理の書類や雑誌が重なって山になることがある。」
「初めての出先への経路や所要時間の詳細は、出かけてから確認する。」

・グズ脱出のための脳や意識での5つのポイントは、
①脳の前頭前野(合理的コントロール)にある先延ばし機能を使う時に、つい楽な方へいく快楽原則に従わない。
②快楽原則に流されそうになったら自分の未来を意識しよう。
③計画をするときは、作業ごとの所要時間、疲労度、気分を考慮して。
④大変な時こそ脳の支配権を扁桃体(原始的動物的)に渡さないで、前頭前野でフォローする。
⑤ゆがんだ解釈をすると破滅に導くので他の解釈を考えてみる。

・グズの究極の原因「自覚」を身に着けるためにUFOを使う。
U:Uncomplaing 自分のグズを人のせいにしない
F:Forcusing グズで損していることに注目する
O:Otherviewpoint 「グズな自分」と「グズから抜けたした自分」をまわりがどう見るか考える

  • user 内田
  • time 2019年1月19日
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会計税務実務で使いやすい書籍

 

私自身のお話で恐縮ですが、15年ほど前に公認会計士試験に合格して監査法人に入ったとき、
多少の勉強はしたけれども当然に会計税務実務は知らない状況で二冊の本を繰り返し読みました。

1つ目は会計の本で『会計処理ガイドブック(清陽監査法人)』です。
監査法人にて先輩におすすめされて購入して、それ以来何かわからない勘定科目があるたびに繰り返し読み込みました。
監査法人さんが書かれている本ですので、大きな会社にも対応でき簿記の勉強にも役立つ内容だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

2つ目は税務の本で『税務インデックス(税務研究会)』という本で、1cmくらい薄さの中に
ほぼすべての税務情報が入っている点が魅力です。
顧問先のお客様の所にご訪問中に税務で分からないことがあっても、携帯して開ければ強みです。

 

 

 

 

 

 

 

 

会計事務所の仕事というのは会計だけ知っている、税務だけ知っている、のどちらかでは通用しませんので、
上のような会計の本、税務の本、それぞれにこれだという本を見つけて繰り返し読んでいくのが大切な気がします。

  • user 内田
  • time 2018年11月4日
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レビュー『ルポ 地域再生』

 

 

 

 

 

 

 

 

ルポ 地域再生 なぜヨーロッパのまちは元気なのか?』 志子田徹 イースト新書

北海道新聞の記者–志子田徹さんの講演を聴き、同時に著作も読ませて頂きました。

 

志子田さんがイギリスに特派員として三年間いた時にヨーロッパ各地を取材した時の内容で、地方が疲弊する日本に活かせる内容と感じました。

 

ヨーロッパでは地方のちいさな町でも満足しながら暮らしているそうで、町自体が元気に見えたそうです。

 

特に印象に残ったのは、イタリアの地方の例。

トスカーナ地方はもともと過疎化に悩んでいたそうです。

そこから住んでいる「ひと」が農家民泊や名産ワインの品質向上に力を注ぎ、今では世界中の人を惹きつける観光地になりました。

 

イタリアラッジョーロという町の例も印象的です。故郷を何としても守りたかった税理士さんが空き家を六軒買い、外の人に田舎暮らしを経験してもらい、集落が明るくなり移住者や観光客も増えたそうです。

 

北海道も十勝も真似られるところがあると思える内容でした。

  • user 内田
  • time 2018年10月6日
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