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JA浜中町 石橋会長のお話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎朝『日本農業新聞』を拝読しておりますが、以前に掲載されていたJA浜中町-石橋会長の記事が面白かったです。

10年以上前ですが、仕事で石橋さんにはお会いしたことがありますが、その時は農協の組合長でいらっしゃって、農協の子会社を作ったり、ハーゲンダーツアイスに使われるレベルの高い生乳生産に取り組んだり、とても先進的な組合長さんという印象でした。

・研修牧場など常に新しいことに挑戦してきた
新しいことに取り組むときは、その必要性を示すために常に数字やデータを積上げました。
5年後、10年後を想像すると、新たな人が酪農に携わる基盤がなければ地域が維持できなくなると考えました。
今、地域の酪農者は移住者が3分の1を超えており、地域ににぎわいが生まれました。

・「世界一おいしい牛乳をつくろう」を合言葉に浜中ブランドを構築した
タカナシ乳業などの出資でハーゲンダッツジャパンを設立し、原料として選ばれたのが、データに基づいて高品質な酪農をしている浜中の牛乳でした。
家畜ふん尿、パーラーの洗浄水もすべてコントロールして、畑に還元しています。
浜中の酪農は世界一クリーンな環境です。私の誇りです。

・人と反対の意見を言うのは怖くない
信念を貫けない方が怖いです。組合長は誰もが「うちの組合のためになるかどうか」を軸に発言すればよいのです。
権力者から嫌がらせをされたこともありましたが、曲げて妥協をするより、意見を発言してきました。折れないわけではありません。話し合いによって折り合いをつけなければ前に進めないのですから。ただ、絶対に必要だという所は絶対に曲げませんでした。
私には仲間がいました。率直に意見を言い合える仲間がいて、常に前向きに建設的に意見を言い合えたことが、私の挑戦を支えてくれましたね。

・組織をまとめるということは議論を尽くすということ
組合長は意見を正々堂々と言う事が重要です。陰で言っても解決にはなりません。
私はJAの会議では全員に発言を求めます。情報伝達だけなら紙で済みます。
必ず発言をして、話し合いを重ねることが組織をまとめる、組織に参加するという事です。
組織をまとめるとき、議論の方向性がどうであれ、トップには強い覚悟が必要です。

・トップの決断
異論がどれだけあっても「自分はこういう意見だ」という意志を持って臨まなければ、右往左往します。トップは「結論はこうだ」と自身で考えて会議に挑むべきです。周囲のことを気にして、決断することができない「右顧左眄(うこさべん)」の態度は失格です。
そのためにもトップは、どうしてもという時は怒ることが必要です。そしてトップを支えるのが、職員やその他の役員です。陰でそのトップの悪口を言うのではなく、厳しい指摘でも時に意見することも重要です。組織は切磋琢磨して、トップは厳しいことを言ってくれる人を大切にする必要があります。

 

  • user 内田
  • time 2023年3月25日
  • tag 趣味・雑感
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【TAPの仕事】お客様に寄り添うこと

先日、弊社内の30年以上、この仕事に携わって来られたベテランスタッフの方とお話する機会がありました。
テーマはお客様に寄り添うこと
お客様は経営や税金のことで悩んでいらっしゃいます。
笑顔や柔らかい言葉で、とにかくお話を聞いてあげることが大切だとそのベテランスタッフさんはお話をされておりました。
お客様の個別の事情を覚えておいて、理解者であれ。そのように話を聞いていて感じました。
弊社の経営理念の最後に「お客様に寄り添い貢献してまいりますという言葉があります。

一つ一つの対話や行動の中で、出来る限り寄り添っていけたら良いなと思います。

この経験年数が短い方は「どのようにお客様に寄り添うと良いのだろう」と悩むかもしれません。
いくつかコツを書いてみたいと思います。
・お客様へ送る文書があれば、相手を思いやった言葉をふせんでも、メール文章等でも良いので付け加えましょう。(ex.寒い時期となりましたが、貴社の皆さま体調を崩さぬようご自愛くださいませ。)
前回までのお客様とのお話を振り返り(弊社ではカルテというものがあります)、その内容を伝えることで、「あぁ、この人は前のことを覚えてくれているのだな」と感じていただけます。
・相手のアクション、リアクションを待つのではなく、こちらから先に早めの連絡をしましょう。それが配慮ですし、相手を思いやった行動です。
・相手の良い所を見つけて褒めましょう。喜ばしい出来事を一緒に喜びましょう感謝をいつも言葉で伝えましょう。
・お客様の悩みは千差万別です。まずはお客様の悩みや痛みを素直に理解できるよう努力してみましょう。
・何かお客様でトラブルや困ったことがあった時のために、いつでも寄り添ったクイックレスポンスが出来るよう、少し時間と心に余裕を持っておきましょう。

  • user 内田
  • time 2023年3月18日
  • tag TAPの仕事
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レビュー『夜に星を放つ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜に星を放つ』 窪美澄 著  文藝春秋

第167回(2022年上期)直木賞、受賞作品。

直木賞作品は昔から好きで、読むことが多いです。

この作品は5つの作品が入った短編集で、家族にかかわる&星にかかわる良作が詰まっております。

特にコロナ禍で作られた作品だからこそ、人に会えない中で関係性を作っていくこと、家族を大切にすることを考えさせられます。

どの作品もオススメかと思いますが、最後5つ目の作品『星の随に』は印象的でした。

主人公の小学4年生の男の子は、昼-カフェ・夜-居酒屋をやっているお父さんがコロナ禍で夜営業を出来なくて経営が厳しく、お父さんとお母さんは離婚。
新しく来たお母さんは赤ちゃんを産んだばかりで気持ちが不安定。
とても複雑な家庭環境ですが、このような家族・環境にいる人は世の中にも多いと思います。
最後の場面、主人公が塾の帰りに、お父さんが改札前で待っていてくれて、家まで肩車をしてくれて帰る途中、夜空に輝くベガが輝いている。とても綺麗な描写です。

北海道は星が綺麗で、晴れた日は夜空の星が輝いて見えます。
ぜひまた近くの天文台に行ってみたいなと思います。

 

 

  • user 内田
  • time 2023年3月11日
  • tag
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【TAPの仕事】繁忙期

 

 

 

 

 

 

 

ただいま、2023年の3月ですが、12月~翌年5月まではいわゆる会計事務所の繁忙期と言われております。

繁忙期とは言いますが、あまり残業をするのは良いことではありません。

TAPも10年くらい前はブラック体質で繁忙期は朝まで仕事をしているという時もありました。

昔の会計事務所というのは、よくそのような繁忙期は寝ないで仕事をするというイメージがあったのではないでしょうか。

時代は変わりました。そのような体質のままでは、若い方がこの業界に入ってこなくなりますし、資格勉強をする時間も無くなりますし、家族との時間も持てなくなります。

本人が「残業をしない仕事の進め方」を意識することも大切ですが、会計事務所が組織として職場環境を考えなければいけません。

繁忙期には仕事がたくさんあるように考えてしまいがちですが、先にその日その日の時間の締め切りがあって、それを超えて仕事をしないようにスケジューリングが大切です。

作業は極力ハイスピードで終わらし、だらだら物事を進めない。そして、「省ける作業・仕事がないか」絶えず意識することが大切です。

繁忙期こそ勉強をしたり、業務改善をするチャンスがたくさん詰まっております。

意識高い系で仕事に取り組んでいければと思います。

  • user 内田
  • time 2023年3月4日
  • tag TAPの仕事
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レビュー『赤と青のエスキース』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤と青のエスキース』 青山美智子 著  PHP研究所

少し前に2022年本屋大賞 第1位の『同志少女よ敵を撃て』を載せまして、とても読み応えのある作品でしたが、
ストーリーの意外性/感動という意味ではこちらが良いかと感じる良作でした。

赤と青という誰もが見る色に意味があり、そこには絵画と額装に壮大なストーリーが隠れておりました。
第一章から第四章、そしてエピローグとあるのですが、各章の題名が素敵ですし、特に第四章の『赤鬼と青鬼』という章での内容に驚かされます。

第一章を読み始めるとオーストラリアにおける日本人男女のラブストーリーで、
「あぁ、たまにラブストーリーを読むのも良いなぁ」
という感じで読んでおりましたが、話に非常に引き込まれますし、絵画とラブストーリーの関係性が絶妙なのです。

「画廊」という世界にも興味が惹かれる内容で、確かに独立開業をして画廊というものを開くことの難しさにも納得させられます。
このデジタル・DX・NFTの現代に「絵画」というものがどのような価値があるのか、絵画や漫画で身を立てる人の人生観に触れられることも醍醐味です。

絵画は確かに生活に豊かさを与えてくれます。
エスキース=絵を描くときの下絵のことらしいのですが、絵画を題材にした小説は新鮮でありましたし、驚くような展開もありますので、絵画好きな人にはお勧めの小説です。

 

 

  • user 内田
  • time 2023年2月25日
  • tag
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【TAPの仕事】監査提言を意識すること

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公認会計士協会から発行されている「監査提言集」を定期的に拝読します。
公認会計士の監査業務等の改善のために、監査・規律審査会の審査内容を参考にした上で監査提言集にまとめ、2008 年より、毎年、公表しているものです。

税理士法人でも比較的規模の大きなお客様の会計税務を見る時に、こちらは役に足ります。

下記リンク先から見ることが出来ますので、興味がある方はぜひご覧ください。
https://jicpa.or.jp/specialized_field/20220701agd.html

最初に書かれている17の提言はいつも心に刻んでおきたいと考えております。

<17の提言>
1.リスク・アプローチに基づく監査においては、リスクの適切な識別・評価が決定的に重要である。
2.形式的な内部統制の評価は、リスクの適切な識別・評価に結びつかないことを理解する。
3.重要は虚偽表示リスクは、常時変化しているため、変化を見過ごさない。
4.業界慣行という言葉にとらわれず、一般的なビジネスに関する知識や一般常識を踏まえることも必要である。
5.新規事業等への参入は、新たな重要な虚偽表示リスクを生み出すことがあることを理解する。
6.経営者の誠実性は先入観を持たずに検討する。
7.識別したリスクに対して、効果的な監査手続を具体的に検討する。
8.監査手続は納得感を得るまで慎重に実施し、必要な監査証拠を入手する。
9.入手した監査証拠の証明力の強弱を適切に評価する。
10.質問の回答を鵜呑みにせず、裏付けを入手する。
11.契約書等の証憑が揃っていることと取引が実現することとは必ずしも同じでない場合があることを理解する。入出金の事実も過信しない。
12.投融資は、経済合理性だけでなく、事業上の合理性を吟味し、その内容を十分把握する。
13.損失処理することと重要な虚偽表示リスクが解消する事とは別の問題であることを理解する。
14.会計基準の適用には、その設定趣旨を尊重した正しい理解が必要である。
15.連結子会社等にも虚偽表示リスクは親会社と同様に存在する。グループ会社と構成単位の環境の理解を深める。
16.時間的制約のある監査人交代は、監査リスクが著しく高いことがあることを理解する。
17.監査調書は、監査人の行為の正当性を立証する唯一のものである。監査調書は適時に作成し、適切に整理し保存する。

 

  • user 内田
  • time 2023年2月18日
  • tag TAPの仕事
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レビュー『謙虚なリーダーシップ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謙虚なリーダーシップ 1人のリーダーに依存しない組織をつくる』 エドガー・H・シャイン 英治出版

真に成功しているリーダーシップは、単なる業務上の人間味に欠けるものではなく、きわめて率直に話をし、心から信頼し合うグループの文化のなかで成果をあげ、このモデルを私たちは「謙虚なリーダーシップとして提案している。
問題解決をしたり、高い価値をめざしたり、世界を変えたりする責任は、あなた1人が負うべきものではない。
だが、学習する環境をつくり出して、あなたとあなたのグループが協力し、問題を解決するプロセスを突きとめ、決定し、そのあと世界を変えられるようにするのは、あなたの責任である。
世界中の組織が、ますます加速する変化のスピード、地球規模での相互のつながり、多文化主義、技術の進歩のペースに、懸命に対応しようとしている。製品特化も加速している。
このような世界で後れをとらずにいるためには、いっそう打ち解けた関係になって、リーダーは絶対的に謙虚にならざるをえない。
よい関係とは、過去のやりとりに基づき、未来の互いの行動を、互いに予想できることである。
相手の反応について想像がつくために安心感を覚えることができる
仕事仲間との関係をつくっていくパーセニゼーションは、一方が、もしくは両方が、相当な覚悟をもって会話に臨み無視されたり拒絶されたり軽蔑されたりする危険を冒すことであり、相互依存する仕事環境に適う信頼を築くことである。
マネジャーとして「パーソナイズする(相手を一個人として見る)」場合は、部下をできるかぎり「下に見ない」ようにしよう。
協力」や「共同責任」を強調し、部下の成功をあなたが積極的に支援するつもりであることを際立たせ、互いに信頼しあっていっそうよい仕事をするために、あなたについてもっとよく知りたいと思っていることを、言葉と行動で表すことだ。
この関係は、上司や部下がそうありたいと望んだからといって、それだけで自動的に生まれるわけではない。
「パーソナイズする」努力をしながら交流を重ね、加減を測り、反応し、やがてそのつながりをつくれたり、あるいはつくれなかったりするのである。
このリーダーシップによる関係には、より深いレベルの信頼と率直さが必然的に含まれる。
それは互いに約束を守り②相手を貶めたり合意したことに害をもたらしたりせず、③嘘をついたり、仕事に関わる情報を隠したりしないことによって築かれる信頼と率直さである。
プライバシーや礼儀に配慮しつつ、職場で、もっと近しく率直に話し、信頼し合う関係を築くことは可能だと、私たちは思っている。
謙虚なリーダーシップでは、レベル2の関係「個人としての全人格を認め合う関係」とし、レベル3の関係「家族のような親密さと愛着」にならないようなバランスが大切だ。
ほどほどの距離感を保って型苦しくなることも、レベル3の親密さと捉えられないほどプライベートに踏み込むのは、避けてその間で巧みにバランスを取るようにすべきである。
シンガポールという国はリークアンユーを中心に、建国時の組織(経済開発庁)で協力を確実にする一つの仕組みとして、最高幹部が複数の仕事を担当し、絶えず持ちまわり組織のあらゆる要素に精通する方法をとり全メンバーがレベル2の率直さと信頼と協力を生み出した。
選ばれたチームメンバーがなんらかの役割に延々と就くと、自然に生まれるリーダーの新たな、よりよい考えを採用しないばかりか、彼らを遠ざける結果ともなり、もとは謙虚だったリーダーが、権力欲や自己中心的な姿勢を持ってしまう。
  • user 内田
  • time 2023年2月11日
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