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レビュー『40代にしておきたい17のこと』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

40代にしておきたい17のこと』 本田健 だいわ文庫

20代の時から好きだった本田健さんの本。
2011年に発刊されましたが、ただいま40代前半で読んでみました。

17つ、一つ一つ噛みしめながら拝読しました。

1.できること、できないことを見極める
得意なことと不得意なことを見直し、大事なことにフォーカスする。

2.自分史を書いてみる
家族、一族、自分の過去を見直し、人生の棚卸をする。

3.60代、70代のメンターに教えを請いてみる
人生の先輩から自分の可能性を教えてもらい、自分自身もメンターとなって若い人に教える。

4.先立つ後悔を今してみる
死ぬ時に後悔する10の事を思い浮かべ、できない言い訳と対峙する。

5.健康と時間を資産と考える
人生で最も大切なものと認識し、健康と時間に投資をする。

6.お金とどう付き合うかを決める
複数の収入減を持ち、お金に支配されない生き方を選ぶ。

7.ノーという勇気を持つ
自分を抑え込まず、ふだんの役割も手放す。

8.世界に自分が何を残せるかを考える
自分にとっての仕事の意味を考え、自分が生きた証を残す。

9.自分のサンクチュアリ(聖なる場所)をもつ
一人になれる場所を見つけ、騒音をシャットダウンして心の声を聴く

10.家族とつながる最後の10年を大切にする
元気なうちに親戚に会っておき、家族や友人との思い出を意図的に作る。

11.パートナーシップと向きあう
幸せの意味を教えてくれるパートナーとの静かに温かく育っていく愛を知る。

12.新しいことに挑戦する
仕事以外で楽しめることを見つけ、趣味を仕事にする可能性も考えてみる。

13.現在の人生の中にある祝福をかぞえる
感謝が次の幸せを呼ぶことを知り、健康など今の人生にある素晴らしいものに気づく。

14.手が届く夢をかなえる
絶えず夢リストを更新して、定期的にそれが実現しているかチェックする。

15.絶対にあきらめない
自分の可能性と未来を信じ、イギリスのチャーチル首相が行った「ネバーネバーネバーネバーネバーネバーギブアップ」を心に刻む。

16.正しいことよりも楽しいことを選択する
苦しい状況でも楽しむことはできるので、人生はよくなるようにできていることを知る。

17.人生の意味を見出す
人生の目的は、ただ楽しむこと。いまの自分を好きになる。

 

 

  • user 内田
  • time 2023年5月6日
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レビュー『夢をかなえるゾウ0(ゼロ)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢をかなえるゾウ0』 水野敬也 著  文嚮社

2022年5月に発刊された『夢をかなえるゾウ』シリーズの最新刊。パワハラ上司に悩まされながら夢も無い主人公のもとに現れたガネーシャが「人間が夢をかなえる理由」を語り掛けます。小説風な内容は前作同様引き込まれます。

ストーリーがいろいろと展開をしていきますがその中で印象に残った言葉を書いていきます。

 

昔人が生きる上で一番大事にせなあかんのは、勉強することでも、仕事することでもないねん。人が生きる上で一番大事なことはな、本当につらい時に『助けて』と口に出して言えることやねんで。」P23清掃のおじさん
人生も仕事も一人で抱え込んで進んでいくものではありません。周りと協力しながら進んでいくことの大切さを教えてくれる言葉です。

夢にはな、ものごとの『意味』をまるっきり変えてまう力があるんや。これまでは面倒でしかなかった作業、ありふれた風景や出来事・・・何の変哲もなかったものが特別な意味がを持ち、とてつもない輝きを放ち始める。それはつまり、人生が輝き出す、ちゅうことや。」P83ガネーシャ
日々の生活や仕事の業務に飽きてしまうこともあるでしょう。それでもその先に輝く夢があると分かると一つ一つの事に意味が与えられていきます。

ガネーシャの課題:日の出を見る。発明家のエジソンくん、音楽家のベートーヴェンくん、小説家のゲーテくん・・・今も語り継がれる偉人の多くが、早朝に起きて活動しとった。現代では、アマゾンのジェフペゾスくん、アップルのティムクックくん・・・IT企業の名だたる経営者たちが早起きの習慣を持っとる。これは、誰の邪魔も入らへん自由に使える時間だからや。」P115ガネーシャ
確かに早起きをして日の出を見ることは、自分の時間も持てるし、スタートをしっかりして良い一日になっていきます。

ガネーシャの課題:初めてをとりいれる。いつもと違う道を歩く、普段とは違うものを買う。見知らぬ店に入る・・・・どんなささいなことでもいい。日々の生活に『初めて』を取り入れなさい。そして、人間は、未知なるものにこそ喜びを見出す存在であることをー未知の要素がないのなら最高の楽しさは決して得られないことをー実感するのだ。」P189ガネーシャ
確かに、人には初めて、という刺激があると良いのかもしれません。人間とは不思議なもので、一方で安定を求めながら、もう一方で刺激を求めることがある。初めての体験が夢へ対する視野を広げてくれます。

ガネーシャの課題:苦手な人の信念を読み取る。怒りの気持ちを伝えるのと同じくらい大事なことがあんねん。それは、苦手な人の信念を読み取ることや。相手を許せへんのやったら無理に許す必要はあらへん。時間が解決してることもあるやろし、何よりも大事なんは、自分を大切にして、正直に生きることや。・・・ただ、このことは忘れんといてな。どれだけ嫌やと感じられる人間にも、必ず、愛おしく思えるような欠点や弱さがあるもんやで。」P339ガネーシャ
日常や仕事中でも自分を攻撃してきたり、なぜか受け付けない、苦手な人はいるものです。そのような中でも相手の懐に入り、相手の立場になって物事を考えてみると、許すことができ、そこから自分への学びを頂けることもよくあります。

ガネーシャの課題:欠点や負の感情を自分の一部だと思う。自分の中で好きになれへん部分や、消してしまいたくなるような嫌な感情ってあるやろ。そういう欠点や負の感情を否定したり排除したりするんやのうて、これも自分の一部だて受け入れるようにしてみいや。そうすることで、等身大の自分に自信が持てるようになる。夢を見つける力も、かなえる力も強まるんやで。」P415ガネーシャ
確かにあまり完璧主義するのもよくない面だあります。他人を許すように時には自分も許すことができれば、自分に自信を持ちやすくなります。

ガネーシャの課題:自分と同じ痛みを持つ人を助ける。エゴの力だけでは、できることが限られてしまう。でも、自分と同じような境遇の他社を救いたい、他社を救うことを通して自分を救いたいちゅう、自分と他社の境界線がなくなったときーできることの範囲も無限になるんや」P415ガネーシャ
痛みや悲しみは実は自分自身を成長させてくれます。そして、人の幸せというのは他の人の痛みに寄り添い、助けてあげることにあるのかもしれません。

  • user 内田
  • time 2023年4月22日
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レビュー『気にしない習慣』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気にしない習慣』 内藤誼人 著  明日香出版社

ネガティブな感情を手放すために、意味のない後ろ向きな反応をしないために書かれた、61のヒントが書かれた心理学者による書籍。

昔と比べて成長している自分を認めよう
他人との比較はよくありませんが、昔の自分と比べるのならばまったく問題ないです。なぜなら、たいていの場合、過去の自分と比べたら、現在の自分のほうが、学力でも仕事でも上になることが多いです。
何かよくなった点を実感できれば、そんな自分のことを好きになれます。

もろい心も自己暗示でいくらでも強くなれる
私は〇〇だ、と何度も自分に言い聞かせ、暗示をかけてしまいましょう。そうすればメンタルの強いモデルと同じようにメンタルが強くなれますから。
自己暗示をかけるコツは、疑わないこと。せっかう自己暗示を試してみるのなら、絶対に効くと信じることがポイントです。

人の意見を変えようなんて考えないこと
ハーバード大学の実験では気候変動は人間が引き起こしたと信じている人は、そうでない記事を受け入れないことがわかり、人間は自分の意見は信念を変えない傾向があることがわかりました。
したがって、「あっ、議論になりそうだな」と感じたら、さっさと議論の土俵から降りてしまうことです。

自分の持ち物は何でも気持ちよく貸してしまおう
自分の持ち物については、「どうぞどうぞ、いつでも好きなように使ってください」と公言し、みんなにつかってもらうようにすれば、何についても腹も立ちません。そのほうが精神的な安定性を保つのには役立ちます。

いっそ、住む場所を田舎に変えるのもひとつの考え
ウェストフロリダ大学の研究では、町のいろいろなところに切手付き封筒を落としておいたところ、ポストに投函してくれて戻ってきた割合は都市部では39%、田舎の小さな町では93%と圧倒的な差がありました。
田舎の人は、心根がやさしくて、封筒が落ちていれば慈善の心を見せてくれますし、自然も一杯ありますし住みやすいのです。

不平不満が多いとお金がどんどん逃げていく
カナダにあるケーブレトン大学でTwitterのつぶやきを分析したところ、つぶやきがネガティブであればあるほど、その人の社会的経済的な地位が低いことがわかりました。
お金持ちはネガティブなつぶやきをしません。むしろ、ポジティブなことばかりをつぶやきます。

「厳しい指導ができるようになる気の持ち方
人の上に立つ人は、ときとして心を鬼にする必要があります。もし性格がやさしすぎて、厳しい指導をするたびに心が痛んでしまうのだとしたら「厳しくするのは当然。やるべきことをやっているだけだ。」と自分に言い聞かせてください。
おすすめは『上司が鬼とならねば部下は動かず(染谷和巳著・プレジデント社)』という本を読むことで、性格がやさしくて厳しい指導ができない人にとっては、まさに目からウロコの本です。

  • user 内田
  • time 2023年4月15日
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レビュー『週刊ダイヤモンド ~人気資格「豹変」の舞台裏~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週刊ダイヤモンド 2022/12/3号』株式会社ダイヤモンド社

以前から読みたいと思っていた雑誌記事でしたで、購入のうえ読んでみました。

公認会計士や社会保険労務士の記事も興味深かったですが、直接自分たちに関わる税理士のページを熟読しました。

・使い方次第で利益増にも貢献プロ士業&ダメ士業の見抜き方
経営者は士業を積極的に活用するべきで、それにより利益を生み出せる。士業の選び方次第で、あなたの会社の経営は確実に変わる。
まず頭に入れておきたいのが、士業に支払う報酬は「コスト」ではないということだ。コストと認識すれば、当然それは少なければ少ないほど良いという事になる。士業に支払う報酬は「投資」だ。わかりやすく言えば、士業に支払う年間報酬に対し、もたらされる利益がその報酬を超えているかどうかがポイントだ。何か相談をしたときに、提携先士業との連携チームを組成して、問題解決に向けた提案をしてくれたら、その士業は今後も付き合うべきプロ士業である可能性が高い。

・融資(資金調達=ファイナンス)への反応
融資業務に必要な資格はないが、取り扱うのは主に税理士と行政書士だ。潤沢な融資を受けられるかどうかは会社の決算書によるが、まずは赤字決算の場合、どれだけの対応ができるかに、その士業の実力が表れる。「赤字決算では融資不可能」と回答するようなら論外だ。
そして、できるだけ金融情勢に詳しい税理士を選ぶべきだ。例えば、自治体や金融機関が連携して提供できる制度があるが、こうした動きに詳しいのが付き合うべきプロ士業だとみていいだろう。
他にも、金融機関は貸し付けに積極的なタイミングかどうかなど、金融機関の内部事情も踏まえながら業務にあたることができるのであれば、なお良いといえる。

・クラウド化
クラウド会計ソフトのfreeeやMFが登場したのは2,013年、その後他の会計ソフトもクラウド化の波が押し寄せた。
クラウド化は、中小企業をサポートする税理士にも波及。税理士が複数のクラウド型ソフトを使いこなすことが当たり前の時代になり、今では顧問先企業の要望や規模、業種を聞いて、弥生やfreee、MFなどの会計ソフトを勧め分けすることが当たり前になっている。

・税理士事務所の経営課題
スタッフ退職により顧問先との業務履歴やノウハウが喪失し、属人化から脱却できずに新たに従業員を雇ってもベテラン従業員や代表税理士が新入り従業員の教育に手を取られ、最も重要な顧問先企業への会計や税務のコンサルティングなど、付加価値業務に専念できない状況になる。
そのため、デジタル化によりタスク管理やノウハウ共有ができていれば、会計知識のないパート従業員でも、日々発生する顧問先企業とのやりとりをすぐに担う事ができるようにしていく必要がある。
例えば、顧問先企業から、決算書作成のための資料が必要で、それがまだ顧問先から届いていない場合などは、アラートが出るなどの仕組みを作っていく。

・生き残りへ税目/業務/業種 三つの特化戦略
「税理士が税務会計の業務ができるのは当たり前」であり、プラスアルファがなければ、求められなくなる。
一つ目の「税目」特化の代表例は相続税・贈与税。不動産を多く所有しているような富裕層のお客様に向けたサービスは、不動産実務と土地評価に精通していることが必須で、難易度が高い。
二つ目の「業務」特化は例えば税務調査や資金調達業務などがある。資金調達業務では、顧客企業の状況の合わせて、最適なタイミングで制度融資による資金調達の提案が出来る税理士は、意外に少なく、それだけ税理士としての競争力が上がる可能性がある。
三つ目の「業界」特化は、外食や芸能、風俗業界などに特化することだが、この戦略で成功するには、業界に関する深い知識と愛着、顧問としてかかわってきた経験が欠かせない。さらに、その業界内の人脈も必須。普段の税理士業務をこなしながら、これらを獲得するのは相当な時間と努力が必要だ。ただし、それを得た時の果実はとてつもなく大きく、顧客から顧客へと芋づる式に顧問先紹介を見込めるのだ。

 

  • user 内田
  • time 2023年4月1日
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レビュー『夜に星を放つ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜に星を放つ』 窪美澄 著  文藝春秋

第167回(2022年上期)直木賞、受賞作品。

直木賞作品は昔から好きで、読むことが多いです。

この作品は5つの作品が入った短編集で、家族にかかわる&星にかかわる良作が詰まっております。

特にコロナ禍で作られた作品だからこそ、人に会えない中で関係性を作っていくこと、家族を大切にすることを考えさせられます。

どの作品もオススメかと思いますが、最後5つ目の作品『星の随に』は印象的でした。

主人公の小学4年生の男の子は、昼-カフェ・夜-居酒屋をやっているお父さんがコロナ禍で夜営業を出来なくて経営が厳しく、お父さんとお母さんは離婚。
新しく来たお母さんは赤ちゃんを産んだばかりで気持ちが不安定。
とても複雑な家庭環境ですが、このような家族・環境にいる人は世の中にも多いと思います。
最後の場面、主人公が塾の帰りに、お父さんが改札前で待っていてくれて、家まで肩車をしてくれて帰る途中、夜空に輝くベガが輝いている。とても綺麗な描写です。

北海道は星が綺麗で、晴れた日は夜空の星が輝いて見えます。
ぜひまた近くの天文台に行ってみたいなと思います。

 

 

  • user 内田
  • time 2023年3月11日
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レビュー『赤と青のエスキース』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤と青のエスキース』 青山美智子 著  PHP研究所

少し前に2022年本屋大賞 第1位の『同志少女よ敵を撃て』を載せまして、とても読み応えのある作品でしたが、
ストーリーの意外性/感動という意味ではこちらが良いかと感じる良作でした。

赤と青という誰もが見る色に意味があり、そこには絵画と額装に壮大なストーリーが隠れておりました。
第一章から第四章、そしてエピローグとあるのですが、各章の題名が素敵ですし、特に第四章の『赤鬼と青鬼』という章での内容に驚かされます。

第一章を読み始めるとオーストラリアにおける日本人男女のラブストーリーで、
「あぁ、たまにラブストーリーを読むのも良いなぁ」
という感じで読んでおりましたが、話に非常に引き込まれますし、絵画とラブストーリーの関係性が絶妙なのです。

「画廊」という世界にも興味が惹かれる内容で、確かに独立開業をして画廊というものを開くことの難しさにも納得させられます。
このデジタル・DX・NFTの現代に「絵画」というものがどのような価値があるのか、絵画や漫画で身を立てる人の人生観に触れられることも醍醐味です。

絵画は確かに生活に豊かさを与えてくれます。
エスキース=絵を描くときの下絵のことらしいのですが、絵画を題材にした小説は新鮮でありましたし、驚くような展開もありますので、絵画好きな人にはお勧めの小説です。

 

 

  • user 内田
  • time 2023年2月25日
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レビュー『謙虚なリーダーシップ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謙虚なリーダーシップ 1人のリーダーに依存しない組織をつくる』 エドガー・H・シャイン 英治出版

真に成功しているリーダーシップは、単なる業務上の人間味に欠けるものではなく、きわめて率直に話をし、心から信頼し合うグループの文化のなかで成果をあげ、このモデルを私たちは「謙虚なリーダーシップとして提案している。
問題解決をしたり、高い価値をめざしたり、世界を変えたりする責任は、あなた1人が負うべきものではない。
だが、学習する環境をつくり出して、あなたとあなたのグループが協力し、問題を解決するプロセスを突きとめ、決定し、そのあと世界を変えられるようにするのは、あなたの責任である。
世界中の組織が、ますます加速する変化のスピード、地球規模での相互のつながり、多文化主義、技術の進歩のペースに、懸命に対応しようとしている。製品特化も加速している。
このような世界で後れをとらずにいるためには、いっそう打ち解けた関係になって、リーダーは絶対的に謙虚にならざるをえない。
よい関係とは、過去のやりとりに基づき、未来の互いの行動を、互いに予想できることである。
相手の反応について想像がつくために安心感を覚えることができる
仕事仲間との関係をつくっていくパーセニゼーションは、一方が、もしくは両方が、相当な覚悟をもって会話に臨み無視されたり拒絶されたり軽蔑されたりする危険を冒すことであり、相互依存する仕事環境に適う信頼を築くことである。
マネジャーとして「パーソナイズする(相手を一個人として見る)」場合は、部下をできるかぎり「下に見ない」ようにしよう。
協力」や「共同責任」を強調し、部下の成功をあなたが積極的に支援するつもりであることを際立たせ、互いに信頼しあっていっそうよい仕事をするために、あなたについてもっとよく知りたいと思っていることを、言葉と行動で表すことだ。
この関係は、上司や部下がそうありたいと望んだからといって、それだけで自動的に生まれるわけではない。
「パーソナイズする」努力をしながら交流を重ね、加減を測り、反応し、やがてそのつながりをつくれたり、あるいはつくれなかったりするのである。
このリーダーシップによる関係には、より深いレベルの信頼と率直さが必然的に含まれる。
それは互いに約束を守り②相手を貶めたり合意したことに害をもたらしたりせず、③嘘をついたり、仕事に関わる情報を隠したりしないことによって築かれる信頼と率直さである。
プライバシーや礼儀に配慮しつつ、職場で、もっと近しく率直に話し、信頼し合う関係を築くことは可能だと、私たちは思っている。
謙虚なリーダーシップでは、レベル2の関係「個人としての全人格を認め合う関係」とし、レベル3の関係「家族のような親密さと愛着」にならないようなバランスが大切だ。
ほどほどの距離感を保って型苦しくなることも、レベル3の親密さと捉えられないほどプライベートに踏み込むのは、避けてその間で巧みにバランスを取るようにすべきである。
シンガポールという国はリークアンユーを中心に、建国時の組織(経済開発庁)で協力を確実にする一つの仕組みとして、最高幹部が複数の仕事を担当し、絶えず持ちまわり組織のあらゆる要素に精通する方法をとり全メンバーがレベル2の率直さと信頼と協力を生み出した。
選ばれたチームメンバーがなんらかの役割に延々と就くと、自然に生まれるリーダーの新たな、よりよい考えを採用しないばかりか、彼らを遠ざける結果ともなり、もとは謙虚だったリーダーが、権力欲や自己中心的な姿勢を持ってしまう。
  • user 内田
  • time 2023年2月11日
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